お ひぃ しゃ る ヒゲ ダンディズム 歌詞。 前編

Official髭男dism I LOVE... 歌詞

お ひぃ しゃ る ヒゲ ダンディズム 歌詞

本日はよろしくお願いいたします」 声色は柔らかく温容に。 表情は馴れ馴れしくならない程度の微笑で。 両手で持ったその名刺をソファーへ座ったままの老人へと差し出すのは、黒髪を中分けにした黒縁眼鏡の青年だ。 着慣れた様子の黒いスーツ。 幾何学模様の入った青いネクタイ。 ビジネスルックが血肉になったサラリーマンの風貌だ。 だが彼を『サラリーマン』と呼んでしまうには顔立ちにあどけなさが残る。 されど『少年』と称するにはあまりに精悍。 名刺を差し出された老人は無遠慮に理司を値踏みの視線で見上げた。 奥まった瞳から鋭い眼差しが突きつけられても理司は精悍な微笑を崩さない。 わずかな動揺も浮かべぬ彼の細面からは、精神的な太ささえ漂っていた。 そんな理司になにを思ったか老人は不機嫌に鼻を鳴らし、差し出されていた名刺をかっさらう。 続いて理司の隣に控えていた小柄な愛らしい少女が歩み出る。 緊張の面持ち、馴染んでいない紺のリクルートスーツがどこか懸命な就活生をイメージさせる。 「アシスタントの 陽賀美 ( ようがみ )・N・ 一子 ( いちこ )です!」 両手で持った名刺を突き出して、ぺこんと勢い良く頭を下げる。 淡い水色の長髪がふわりと舞った。 毛先がところどころ跳ねており、少女の活発さを思わせる。 頭の両側でピンッと張った小さな三角形の獣耳がその印象をさらに強くしていた。 緊張の中、名刺のお渡しが終わる。 理司と一子は一言、断ってから老人の対面のソファーへと腰掛けた。 無骨な石製のテーブルを挟み、彼らは改めて向かい合う。 その光景は奇異で、どこか童話的だ。 カンテラの仄明かりが淡く照らす石造りの部屋で、片やサラリーマン風の少年と獣耳の少女が並んで座っている。 彼らと対面し、油断のない眼差しを向ける老人は、頭に褪せた緑の三角帽子を載せ、百センチに満たない身体へチュニックをまとっている。 岩石のように節くれ立った手指は、長年の鍛冶仕事と研鑽により美しく汚れている。 つい百年前までは童話の中にだけ存在と思われていたドワーフ族である。 「では召喚契約法に則って、契約術式を発動させていただきます」 理司は艶めく黒革のカバンから一枚の書類を取り出す。 石製のテーブルへ書類を置いた理司は魔方陣へ手の平を添えた。 途端、書類の魔方陣が青白い魔力光を発する。 青い光は天球状に広がり洞穴のような趣の部屋をさらに童話的に飾った。 ふと、隣に座っていた一子が机の下で理司の袖をつまんだ。 袖をつまむ彼女の指からは初仕事の力みと意気込みが伝わってくるようで理司は内心微笑んだ。 交渉の下準備はすべて整った。 理司はドワーフの老人へ視線を戻す。 奥まった瞳には依然として静かな怒りが堆積し、種族柄上背の低いドワーフの老人を少し大きく見せていた。 今回、召喚契約の仲介を理司の所属する鬼志別事務所へ依頼してきたのは金丸工業という小さな町工場だ。 金丸工業ではいま社会的に大きな意味を持つ『ある』工業品を試作している。 その完成のため一体のドワーフ族から力を借りたいと相談があった。 それが理司の正面でむすっとしている老人トワイア・ミドルアース氏というわけだ。 金丸工業はドワーフ族の中でも特に卓越したトワイアの鍛冶技術を渇望しており、契約条件を提示している。 内容は賃金や手当てを始めとし、週五回の召喚に応じてもらいたい件、二十二時から八時の間の召喚は一切行わないという旨、召喚時の派手な演出のオプションは不要、などなど……いくつも召喚契約を仲介してきた理司から見ても好条件だ。 「『やらん』とはこの仕事を引き受けたくない、ということでしょうか?」 理司は動じずに問い返す。 だがトワイアは『それ以外の意味に聞こえるか?』と言いたげな表情で、豊かなヒゲを蓄えた口元を引き結んだ。 なにが問題なのか教えていただきたい。 それを交渉によって可能な限り解決するのが我々、仲介士の役割ですから」 理司はトワイアの奥まった目を真っ直ぐに見つめて、言葉に熱誠を込めた。 トワイアはいかにも頑健そうな太い腕を組んでそっぽを向く。 「送付した書類はご覧いただけましたか?」 「……知らん」 そのとき袖が引っ張られた。 理司は視線をトワイアへ向けたまま、一子が袖を引いた意味を考え始める。 (……つまり契約条件の書類に目を通してはいるんだな? すると契約条件の中に納得できないどころかトワイア様を怒らせる要項があったってことかな……?) 理司が次の一手を模索して深い逡巡に潜ろうとした矢先、 「トワイアさん! 本当に理司さんの送った書類、見てないんですか? ワン子もお手伝いしたんですけど、どこかおかしかったですか?」 隣に座っていた一子が身を乗り出した。 少女の語気に呼応して三角の獣耳がピコピコ動く。 理司は思わず視線で一子を威喝する。 一子は不思議そうに瞬きしたあと慌てて両手で口を押さえた。 ため息を飲み下した理司は、胃に痛みを感じながらトワイアへ向き直った。 「大変、失礼いたしました!」 立ち上がり頭を下げて深謝するも、憤怒で紅潮するトワイアの顔に無駄と悟る。 「『どこかおかしかったか』じゃと!? ふざけとるのかッ!」 くすぶっていたトワイアの怒りが燃え立った。 小さくも分厚いドワーフの身体からほとばしった特大の怒声に理司は仰け反る。 だが場慣れした最年少仲介士はこれをチャンスと捉えた。 不機嫌に黙るトワイアから序盤の膠着を予想したが、その心配はいま消滅した。 怒鳴る相手との交渉はそう難しくない。 怒鳴るということは当然、言葉を吐き出すということ。 本音を避け続けて怒鳴り続けるなど人間も召喚獣もできないからだ。 相手の本音と要求が引き出せるならば、結論が出るのも早い。 それに交渉相手が激昂している場合でも、会話の舵取りと着港場所が上手くいけば最後は笑って握手できる。 要は理司の技術次第だ。 ただしそれは胃のダメージと引き替えになる荒技でもあるが…… 今日も今日とて胃薬のありがたみを噛み締めることになりそうだ。 理司は内ポケットの錠剤入れに軽く触れると、深呼吸したつもりになって気合いを入れ直す。 理司は怒声を叩きつけてくる交渉相手へ真っ直ぐ向き合った。 陽賀美・N・一子はコンビニの入り口横でゴミ箱と並んでちんまり座っていた。 琥珀色の瞳に憂いを浮かべ彼女は、所在なげに駐車場を眺めている。 不意にコンビニのドアを押し開き、黒いスーツ姿の少年が出てくる。 右手に愛用の革カバン。 左手には小さな買い物袋。 黒縁の伊達眼鏡は外されておりネクタイは緩んでいる。 交渉時の精悍さはなく、物静かで緩慢な印象の黒東 理司がのっそり現れた。 途端、ゴミ箱の隣に座り込んでいた一子は立ち上がる。 175センチを越える長躯の理司。 140センチを下回る短躯の一子。 並んで立つと35センチ越えの身長差が際立ち、同い年ながら兄と妹のような趣がある。 「理司さん! ごめんなさいでした!」 一子は腰を直角に折って理司へ頭を下げる。 淡い水色の髪がふわっと舞う。 「ん……なにが?」 理司はしばし考えてみたが、なにを謝られているのかわからない。 「ワン子は勝手にしゃべって理司さんのお仕事を邪魔してしまいました! ごめんなさい!」 一子は頭を下げたままさらに謝罪を重ねる。 「あぁ…………そういう」 理司は交渉前に一子へ不要の口を挟まないよう伝えてあった。 だが彼女が性格上、ついつい口出ししてしまうであろうことも承知ずく。 それを生かして交渉せねばと理司は気負っていたが終わってみれば無用の心配だった。 「成約も取れたし……いいんじゃないかな?」 理司はトワイアのサインが入った契約書の収まるカバンを軽く叩いてみせる。 トワイアを怒らせたのはまずかった。 だが結果としてあちらが見せようとしなかった本音がすぐに出てきたため交渉は返ってスムーズに進んだ。 交渉は成功。 最後は信頼の握手を交わし、なぜかお土産にミスリル鉱石までもらってしまったが……理司には加工する術がない。 当面は腰が抜けるほど高いインテリアになるだろう。 「ほら」 理司は袋から取り出したそれを一子の淡い水色の髪の上に乗せた。 「わん?」 一子の獣耳がぴくりと揺れる。 それを手に取った一子の表情が見る間に明るくなってゆく。 「あっ! アイスの高いヤツ! 食べてもいいんですか!?」 「ここで『ステイ』させるほど俺は理不尽じゃないよ」 言い回しの意味がよくわからなかったのか、一子は笑顔のまま首を傾げる。 理司が笑いかけながらスプーンを差し出すと合点がいったようだ。 スプーンを受け取り、開けたカップのフタの裏を美味そうに舐め始める……女子高生がそれはいかがなものかと思ったがご褒美をもらって喜んでいるところをしかるのも野暮か……と理司は微苦笑に留めた。 それに彼女は少しくらいの行儀の悪さを黙認される働きをした。 『ウソを見抜く』という仕事をきっちり勤めてくれたのだから。 彼女のウソ検知能力については事前にもテストをしており信頼できるものと理司も承知していた。 だが実地でその能力を目の当たりにし空恐ろしいものを感じた。 満点には遠く届かないが、初めてのアシスタントとしては及第点だろう。 「理司さんもどうぞ!」 フタを舐めろとっ? 驚いて見下ろすと、一子は背伸びしながらアイスをすくったスプーンを差し出してくる。 真っ先に来る冷たさがしゃべり疲れた口に心地よい。 わずかに遅れてじんわり広がるバニラの香りと芳醇なミルクの甘さ。 頬がうっすら赤くなり三角の獣耳がへにょっ、と倒れる。 「ぇひひひ……」 一子は恥ずかしげに笑うとうつむいたままアイスを食べ始めた。 ……この陽賀美・N・一子という少女、心根が優しく元気一杯なのは好ましいのだが一歩先が見えていない。 自分の言動がどんな結果に結びつくかあまり考えていないのかもしれない。 理司が微笑しながら肩をすくめていると、胸ポケットからメールの受信音が短く鳴った。 理司が取り出したのはICレコーダーにも似た黒い機械だ。 縦十センチ、横三・五センチ、厚さ一・五センチ。 電話やメール、ネットを始めとし簡単な魔法も使用できる。 三センチ四方の小さな液晶には『所長』の文字。 メールを打つのが嫌いな彼女は、いつも通り音声メッセージを送ってきていた。 少し前にトワイアの件で成約が取れた旨をメールしてあった、その返信だろう。 理司はステホの上端にある受話口をこめかみ辺りに押し当てた。 ステホは人間と耳の位置が違う召喚獣たちの使用も見越して作られており、ほとんどの機種が骨伝導を採用している。 顎だろうが後頭部だろうが、頭蓋に当てさえすれば音が伝わる仕組みだ。 『お疲れさま、黒東くん』 若い女の落ち着いた声が聞こえてくる。 『成約が取れたそうね、評価するわ。 さすがは最年少の召喚契約仲介士かしら。 と、いうわけでいつものを予定しています。 クローチェくんを派遣したので合流後、彼の指示に従って』 いつもの……そうか……うれしいような逃げたいような気持ちになる。 『それから陽賀美さんの様子はどうかしら? 交渉の成否と同じくらいそういうことも気にかかるわ。 次の仕事では報告を忘れずにね。 以上』 やんわりと指導を受けてしまい詰めの甘さに気づく。 交渉の首尾は連絡したが、一子の仕事ぶりについては含めなかった。 初仕事の一子を、人事も兼任する所長が気にしていないわけはない。 これまでほとんど一人で交渉に赴いてきた弊害かもしれない。 「理司さん、ごちそーさまです!」 一子にとってお高いアイスは量が不十分だったらしい。 空になったカップをゴミ箱に捨てて、なぜかゴミ箱に対しても『ごちそーさまでした』と一礼している。 「いこうか……所長が俺たちの帰りをお待ちかねだ」 同僚ルキノ・クローチェとの合流場所に指示はなかったが、適当に歩いていれば向こうがこちらを発見してくれるはずだ。 「わんわん!」 胸の前で両手を軽く丸めて一子は犬かきのポーズ。 理司にはどお~~しても招き猫のポーズにしか見えないのだが、指摘すると一子はちょっと不機嫌になる。 召喚獣を遠縁に持つ一子の身体には犬に似た特徴が宿っている。 そして彼女はそれを誇っている。 だから犬っぽい言動を隠さないし、猫は好きだと言っていたが一緒にされるのはちょっとお怒り案件のようだ。 理司と一子は並んで事務所へと歩き始める。 一子は理司になにか話したいのか、別の理由があるのか、しばしば彼を見上げてはうれしそうにしている。 大好きな飼い主と散歩中の犬のようだ。 理司は視線を空へ向けた。 彼女を眺めているとこちらも釣られてにやけてしまいそうで、それがなんとなく悔しい気がしたからだ。 まだ暑くはないが、澄んだ強い日差しがやがて来る夏を予感させる。 青い空、漂う綿雲。 一刻を争う書類を届けるために何度か利用したことがある。 とにかく早いが……利用料が高額だ。 所長に領収書を渡す際、理司は愛用の胃薬も添えている。 空想上の存在とされていた妖怪、妖精、精霊、幻獣など……それらが人間たちの前に姿を現したのがおおよそ百年ほど昔。 様々な衝突と軋轢を生みながら現代に至り、いまでは『召喚獣』と総称されて人間界に不可欠の存在となっている。 コンビニでレジ打ちなど人間と変わらない仕事に従事している召喚獣もいれば、いましがた飛び去っていったグリフォンのように自らの能力を活用して働いているものもいる。 数メートル先。 歩道の消火栓にもたれかかりスーツ姿の人物が立っていた。 スーツ姿の彼はスキットルを煽って喉を鳴らす。 口端から垂れた茶褐色の飲料を手の甲で荒く拭うと、指先で帽子のつばを弾き上げた。 「ずいぶんと待たせるじゃねえか、小僧たち」 と、精一杯の低音で宣うも、その声は少年特有の高音。 「ルキノさんお疲れさまです!」 駆け寄った一子がぺこん、と頭を下げる。 小柄な一子と並んでも彼は一段、背丈が低い。 いかにもバーの片隅が似合いそうな恰好だが、一子よりも低いその身長では門前払いを喰らうだろう。 と、いうか何度も喰らっているらしい。 「ルキ兄……あんた……わざわざそのセリフ言うため、ここで待ってただろう?」 理司は辟易しながら尋ねる。 「そうさ! どうだった? ダンディな感じが出てただろう!」 背中を預けていた消火栓から離れて、ルキノは理司の足元に駆け寄ってくる。 『ダンディ』であったか否か、判定を求めて理司を見上げるのは濁りのない青い瞳。 その容貌は、少女と見まがう美少年だ。 ボルサリーノ帽のつばの下では、蜂蜜色の前髪がさらさらと揺れている。 まるで絵に描いたような金髪碧眼の美少年だ。 「まぁ……雰囲気は良かったんじゃないかな、雰囲気は」 「そっかそっかぁ! ボクの『男』にも磨きがかかってきたかなぁ!」 ルキノはうれしそうに飛び跳ねると、スキットルの中身を一口飲む。 「今日の中身はなんだ? 麦茶? コーヒー牛乳? ミルクティー?」 理司が一層、辟易して尋ねるとルキノは『ふっ』と小さく口端を釣り上げる。 「バカだなぁ、ボクがいつまでもそんな幼稚なものを飲んでると思ったのかい?」 スキットルをつまんで顔の高さまで持ち上げる。 「京都から取り寄せた冷やし飴さ! ダンディだろう!?」 「冷やし、飴!?」 一子の瞳が好奇心にきらめく。 主に『冷やし』の部分が琴線に触れたらしい。 「おっ、やるかい、お嬢ちゃん。 グッ、といけよ」 ルキノはダンディさを狙ってか、ぶっきらぼうにスキットルを一子へ放る。 キャッチした一子は栓を開け、飲み口も拭かずに喉を鳴らす。 「冷たくて甘くてショウガ味もします! ショウガがダンディぽいです!」 「わかってるじゃねえかお嬢ちゃん」 一子の肩に手を置くルキノ。 釣られて一子もルキノの肩に手を置いた。 ちびっ子ンビは肩を組み、酔いが回ったかのように笑い合う。 同じスプーンを使ったときは遅れて恥ずかしそうにしていた一子だが、今回はその様子がない。 もしかしたら半日後くらいに思い出して『はぁぅ!?』とかやるのだろうか。 「もういこう……警官に見つかったらまた補導される。 『子供がなにを飲んでるんだ!』って」 なんかもう他人のふりをしたくなってきた理司は二人を促す。 「だからボクは見た目に寄らないって言ってるだろっ!」 だがそれに対して、ルキノが突っかかってくる。 「ボクは今年で32歳!」 ルキノ・クローチェ。 理司の同僚、鬼志別召喚仲介事務所の所員。 事務所の最年長にして、最小の人物である。 「お酒も飲めるし、レンタルビデオ屋のなんか幕がかかってるコーナーにも入れるんだぞ!」 ルキノが喚いて両手を振り回す。 『幕がかかってるコーナー』と表現がふんわりしているのは、入ろうとしても止められるため内部を知らないからだ。 「あぁ……それは凄いことで……」 いい加減、道行く人の目も気になり始めた理司は勝手に歩き始めた。 ルキノと一子を先頭に、一歩うしろを理司がゆく。 「それでワン子ちゃん。 初めてのお仕事、どうだった?」 グレーのボルサリーノ帽を頭に乗せたルキノが一子に問う。 「わん! 理司さんがす~~っごくカッコよかったです!」 そこは『君が、どう行動し、なにを思ったか?』を聞かれているわけで、俺がどうだったかは関係ないのだが……と理司は思ったが会話に乗っかるタイミングが掴めず黙る。 「うん、わかるわかる! 普段はなんか『ぬぼ~』としてるのに交渉のときの理司はダンディでカッコいいよね! 偽装者 ( イミテーター )と異名を取る最年少召喚契約仲介士、黒東 理司! いいなぁ~、ボクも異名とかつけられたいなぁ!」 純真さ100%の青い眼差しでルキノが理司を見上げてくる。 確かに理司は最年少で召喚契約仲介士の試験を突破した期待の新人として業界に少しは知られている。 だが当人に言わせれば召喚仲介業などという、いかにも胃の痛くなりそうな仕事を高校生の内から目指す物好きが少ないだけだ。 「やめてくれよ……異名とか、小っ恥ずかしいだけだって」 それにルキノに異名の一つもついていないのは、単に彼の仕事が完璧だからだ。 もう少し痕跡を残すような愛嬌もあれば、望むだけの異名が手に入るのではないだろうか。 「いみてーたー……ってなんですか?」 「知らねえのかいお嬢ちゃん」 精一杯の低音(高音)で呟き、ルキノは帽子のつばを人差し指で押し上げた。 「理司はね、交渉相手によって自分の『キャラ』を入れ替えるのさ! たとえばゲームのディスクを入れ替えるみたいにね! 『理司』っていうゲーム機と『キャラ』っていうディスク。 同じ機械でもディスクを入れ替えたら全然、別のゲームが遊べるでしょ?」 例えがしっくりきたのか一子は少し考えてから『わん!』と明るい返事をした。 「交渉相手に最適と思われる『キャラ』になりきって交渉に挑む! キャラになりきるための勉強も変装もお手の物だもんね! こんなおっきいのにさ、前に女の人に変装してバレずに成約を取ったんだ。 凄いと思ったなぁ……全然、ダンディじゃないけどね!」 あまり思い出したくない交渉の話を持ち出されて、理司は頬の紅潮を感じた。 だが交渉が上手くいくならスカートだって履くし、ヒゲだってつける所存だ。 「だから偽装の達人、 偽装者 ( イミテーター )の黒東さ!」 『おぉお~……』と感嘆の声を漏らした一子は、理司を見上げた。 「だからわたしと初めて会ったときは、こわ~い風味の人だったんですね!」 「まぁ……そういうことだよ」 理司と一子が初めて出会ったのは十日ほど前。 とある牛丼屋で召喚者に理不尽な扱いを受けて泣いていた召喚獣たちがおり、それを理司が助けた。 真っ当な筋の召喚者ではなかったので、対抗するためにほの暗いバックボーンを持つ同業者に自身を偽装したのだ。 一子はたまたま同席しており、30円引きセール中のドラゴンステーキ丼を頬張りつつ召喚者をやっつけてやろうと考えていたようだ。 だが会話で場を収めた理司に強い感銘を受け、数日後に鬼志別事務所に押しかけてきた次第だ。 「そんなことより……あんまり遅れると所長がツノを出して怒るよ」 これ以上、過去の仕事話をほじくられるが恥ずかしくて理司は話題を変える。 「そうだった」 ルキノはグレーのステホを取り出し、中央にあるキーを操作。 すると三センチ四方の液晶に青い光の魔方陣が映し出される。 さらに操作を進めると液晶と平行に青い光で描かれた半透明のウインドウが出現した。 彼は光ウインドウをつまみ取ると、ホワイトボードにでも貼るように空中へ浮かべた。 最後に両手を使ってB5サイズにピンチアウトして操作を終える。 それは駅周辺の地図だった。 「まずお肉はスーパーむつで調達。 すき焼き用の牛肉がグラム88円の大特価さ。 野菜は今日は駅ビルの地下が良さそう。 「晩ご飯のお買い物ですか?」 一子が不思議そうに街の地図をのぞき込んだ。 「そっか、ワン子ちゃんは初めてだもんね。 所長は成約が取れるとご褒美にパーティー開いてくれるんだ。 でも倹約家だから料理は全部、彼女のお手製。 ワン子ちゃんはなにが食べたい? 所長は器用だよぉ、寿司も握るしピザだって伸ばすんだ。 大体の要望に応えてくれるよ」 鬼志別事務所恒例の祝勝パーティーだ。 「ちょっと……アイスが作れるのか所長に聞いてみる」 理司がメールを打とうとした矢先、ルキノがステホを顔の高さに上げた。 再生された音声メールから『可能、以上』と所長の返事が響く。 「ほぉら、器用でしょ!」 一子は『おぉお~!』と感動して拍手している。 ステホをジャケットにしまいながらルキノはにっこり笑顔。 こういう円滑な仕事を決めたタイミングでこそダンディさをアピールすれば多少はルキノのダンディズムポイントも上昇するのではないだろうか、と理司は思うが楽しげな二人の間に上手く会話を差し込めず、結局黙ったのだった。 理司たちの生活する神大賀町はベッドタウンだ。 神大賀駅前を中心に商業施設が密集し、その周辺に大きくないが飲食街がある。 そして飲食街の向こうに住宅地という形だ。 飲食街の外れには、近代化を拒否したような古い居酒屋やバーが多く立ち並ぶ歓楽通りがある。 その通りに足を踏み入れ最初に右手へ見えてくる古びた四階建ての雑居ビル。 その三階の窓の下には白地の看板に毛筆体で『鬼志別召喚仲介事務所』と掲げられていた。 大きな買い物袋を手に提げた理司たち三人は、ぞろぞろと雑居ビルへ足を踏み入れてゆく。 年月を感じさせる古い階段ホールに反響する足音と、ビニール袋の擦れる音、それから、 「 藤代 ( ふじよ )さんのご飯、楽しみです!」 買い物袋を持ったまま両腕を上げた一子の元気な声。 「ワン子……外では『所長』と呼ぶように言われてただろう?」 「はぁぅ! ぼーきゃくの彼方でした!」 理司がたしなめると一子は両手で口元を押さえた。 階段を昇った理司たちは三階を素通りして、四階への階段に足をかけた。 四階は鬼志別事務所の休憩室となっており、食事も作れるし寝泊まりもできる。 この雑居ビル自体、所長が先代から受け継いだ持ちビルなので多少の融通が利くのだ。 不意に、事務所のドアが開く。 室内から姿を現したのは、和装の若い女性。 長い髪は漆黒。 白い帯と袖、裾には象牙色の藤が描かれている。 目鼻立ちはほっそりしており、涼やかな風情の中に赤い瞳が印象深い美人だ。 「ああ、所長……お疲れさまです」 理司は会釈した。 二十四歳の若さで事務所を仕切る、鬼志別 藤代だ。 「みんな、お疲れさま。 悪いけれどすぐに応接間へ来て」 藤代はほっそりした美貌に笑みを浮かべたあと、三人へそう告げた。 一瞬にして交渉用のキャラが入る。 「仲介依頼ですか?」 室内には聞こえないよう理司はやや声を潜める。 「ええ。 依頼主の名前は上村茂夫様。 54歳。 職業は医師。 ある手術を行うために、召喚獣の力を借りたいとのことよ」 「なるほど。 人柄などは、どうですか?」 鬼志別事務所では仲介依頼者の人柄や経歴、バックボーンを重要視する。 召喚獣に悪事の片棒を担がせる気で仲介依頼してくる輩を弾くためだ。 また召喚仲介業は召喚者と召喚獣を結びつける仕事であり、両者が良い関係を築けるかどうかに大きく関わってくる。 だから自信を持って紹介できる仕事だけを仲介し、一方が理不尽な目に合う内容であれば金をいくら積まれても仲介しない。 そんなポリシーもあって、鬼志別事務所は人物を視る。 「好人物に見えるわ。 そもそも依頼内容を聞くだけならば藤代だけで十分に事足りるのだから。 「あのあの……ワン子は、なにをすればいいですか?」 一子は控えめに手を挙げる。 やや不安げに口元を引き結んでいる彼女へ理司は微笑みかける。 「陽賀美さんは自然にしていれば、それだけで大丈夫です」 「は、はい! 自然にします!」 「それから、お客様は一人、こちらは四人。 人によっては圧迫感を感じてしまうから、みんな少し控えめな行動を心がけて」 「よぉし、それじゃやっこさんの顔を拝みにいくとしようじゃねえか」 低く作った高音でルキノが締め、三人は藤代に続いて鬼志別事務所内へと入る。 所内は正直なところ手狭だ。 床はねずみ色のタイルカーペット。 入ってすぐ左手に所長室。 右手には生活感の滲む給湯室、三人はそこへ買い物袋を置くと室内中央のホワイトボード前を通り過ぎて、奥角のパーティションで区切っただけの応接間へと向かう。 「大変お待たせいたしました、上村様」 藤代が黒い革張りのソファーに座っている人物へと一礼。 続いて理司たちも頭を下げる。 ソファーには小太りの老年男性が深く腰掛けており、禿頭をハンカチで拭いていた。 彼は理司たちを見るや、驚きに目を瞬かせた。 「おお、おお! 君が黒東くんか! 話には聞いとったがこんなに若いとは!」 ふっくらした顔に人の良さそうな笑みを浮かべて歩み寄ってくる。 「ワシは上村 茂夫。 特に外科手術では国内に名が知られているらしく、医者にさじを投げられた難病患者たちを救っていると聞いた。 「よろしく頼むよっ!」 握手を求めて差し出される右手。 「………………」 反応に困って帽子の位置を直すルキノ。 上村はルキノと理司とを交互に見比べた。 「おお、すまんすまん! こっちの子はコロポックルの召喚獣だったか」 「…………ボクは見かけに寄らないのにぃ……」 お客様の手前、ぐっと怒りをかみ殺したルキノは立派だった。 だが上村の間違いも、わからなくはない。 召喚獣でありながら仲介士を営んでいる者もいる。 彼らは種族柄、高齢であっても外見が若いことは珍しくないからだ。 理司が大人びていることもあって誤認してしまったのだろう。 「え~……改めまして、召喚契約仲介士の黒東 理司、十六歳です」 一歩、前に出た理司が上村へと名刺を手渡す。 「ほぉ~、十六歳! ずいぶんと大人びとるねぇ! ワシが十六の頃などガキだったよ。 「そうだった、うむ、本題だな。 実はいま難しい患者を抱えておってな。 召喚獣さんを頼りたくてここに来た。 なんとか力を貸してもらえんか!」 上村は理司の手を両手で握り、真剣な眼差しを向けてくる。 老年男性のシワが寄った目は、清廉な魂からこみ上げたような若々しい光を湛えている。 「上村様、黒東にも依頼内容を説明しますので、まずはお席に」 「おお、おお! すまんすまん!」 上村は破顔し、禿頭に手を当てながらソファーへ戻っていった。 理司はすでにこの依頼を受ける決意を九割方、固めていた。 一通り依頼内容の説明を受け、理司がうなずいた。 「なるほど、麻酔の代わりが可能な召喚獣……ですか」 「そう。 その患者さんは現在は小康状態にあるが、できれば早く手術を行いたい。 しかし麻酔との相性がとにかく悪い。 深刻なアレルギー症状を起こすと検査でわかっとって手術できん。 隣では藤代が召喚獣リストのファイルをめくっている。 召喚獣リストとは、召喚獣たちが人間界へ入る際に提出を義務づけられている書類だ。 召喚獣のプロフィールを始め、能力や経歴なども書き込まれている。 藤代は小さく首肯し、再びリストをめくり始めた。 「不勉強ですまなんだ。 セイレーン族というのはどういう召喚獣だね?」 「姿はいくつかありますが主に人の身体に鳥の翼と趾を持つ女系種族。 能力は歌」 「……歌?」 上村は怪訝そうにしながらも身を乗り出して説明に聞き入っている。 患者さんを深く眠らせてその間に手術しようということだな。 手術後に目覚めたとき、後遺症などは残らないのかね?」 「残りません。 セイレーンの歌は相手を眠らせるだけ。 ただ眠りがとても深いのです。 実際に歌魔法で患者を眠らせて手術を成功させた事例も何件かあります」 潤沢な知識から理司は即答する。 「ただ睡眠状態の深さはセイレーンの能力に比例します。 能力が低ければ歌声で眠らせても執刀できるだけの効果は得られないかもしれません」 「メスを入れたら患者さんが起きて『ギャーッ!』となったら、目も当てられんものなあ」 上村は太った身体をソファーに深く戻して小さく唸った。 そのとき藤代が、リストから一枚を取り出して顔の高さへ上げた。 「この街のセイレーン族、召喚契約を引き受けてもらえるかもしれません」 「おお! では!」 上村はおもむろに立ち上がる。 藤代は所員一人一人へと意味ありげな視線を向ける。 理司とルキノはしっかりうなずく。 一子だけはきょとんとしていたが無反応なことから上村の言葉にウソはなかったはずだ。 それらを受けて藤代は上村へと向き直った。 鬼志別事務所の上階にある休憩室。 あふれ出る生活感は雑居ビルのワンフロアというよりも、誰かの私室のような有様だ。 部屋の隅には古新聞が積まれ、金属のラックには不調のPCやプリンター、ガラクタ、靴が突っ込んである。 壁には主に藤代の衣服が釣られており到底、来客には見せられない。 部屋の中央には膝丈の大きなガラステーブルがあり、平らげられた料理の数々と皿と空になったコップが散乱している。 パーティションで簡単に区切られた仮眠室のベッドでは満腹で寝ているワン子と、理司の制止を振り切って『ボクくらいダンディになればこれくらい! レッツダンディ!』とワインを舐めひっくり返ったルキノが並んでいる。 理司は二人に一枚ずつタオルケットをかぶせてやる。 幻想的な水色の髪の愛らしい少女と、鮮やかな金髪の美少年が眠る姿はタオルケットのCMのワンシーンのようでさえあった。 理司は小さく笑ってから簡素な仮眠室を出る。 「ぷぁあ~~……どぉしてお酒ってこう美味しいのかしらねぇ~」 そしてこちらには日本酒のCMに使えそうな飲みっぷりの女が一人。 ただし公共の電波へ流すには、あまりに恰好が見苦しい。 「理司ちゃ~ん、ほら~……上司のおちょこが空いてるぞぉ~」 ところどころガムテープで補強されたソファーにふんぞり返る藤代。 漆黒の髪は雑多に結い上げられている。 よれよれの黄色いランニングに、着古したホットパンツ。 下はどうだか知らないが、長い付き合いからブラはつけていないと知っている。 胸の谷間も生足も放り出した藤代が空のおちょこを理司に向ける。 理司も思春期の少年だ。 『年上のお姉さんの油断した姿』などと言われれば、揺れる心がないわけではない。 だが藤代のこの有様は見慣れており、まったくときめかない。 年の近い姉がいたりするとこんな距離感になるのだろうか、と思う。 「プライベートで上司の強権を振りかざそうとする理不尽なヤツは嫌いだよ」 テーブルを挟んで藤代の正面のソファーへ腰を下ろすと数切れ残っていたピザを取り、食べる。 理司のリクエストで藤代が作ってくれた生地の薄いミラノ風のマルゲリータだ。 もう冷めているが、さっくりしており、手製のトマトソースの甘みと酸味のバランスも抜群だ。 「や~だぁ~、理司ちゃん、私のこと嫌っちゃいやぁ~」 上機嫌の藤代は冗談めかしたあと、おちょこを持ったまま『どて~ん』と呟いてソファーに転がる。 理司はピザを飲み込み深々と嘆息する。 迅速的確に仕事をこなす才色兼備の女所長が、酒を飲むと、これだ。 この落差にだけは未だに慣れない。 見ていてたまに悲しくなる。 「はいはい……どうぞ藤代お姉さま……」 理司はなだめるつもりでとっくりを持つと、藤代はうつぶせになっておちょこを差し出してくる。 なみなみ注いでやると藤代は『おっとっとっと』と陽気に呟いて、一息に飲み干す。 「藤代姉、少しは酒を控えたらどうだい?」 「誰かに迷惑かけてるわけでもないし、別にいいしょや」 うつぶせの藤代は素足をぱたぱたさせ、鼻歌交じりで紙束へ目を通し始めた。 高校生だてらに仕事柄すっかり新聞を読むクセのついた理司は、広げたままソファーに投げ出してあった新聞をついつい手に取る。 真っ先に『現金輸送車襲撃事件』の物騒な文言が目につく。 二年前に起きた事件に軽く触れる記事だ。 立て続けに輸送車が襲われて現金を奪い去られた事件で、当時少し話題になっていた記憶がある。 だがほどなく犯人が捕まり事件と話題は収束したのだ。 真新しい情報もなく理司は一面へと戻る。 そこには拡大する新振り込め詐欺の被害について書かれていた。 新振り込め詐欺とは『催眠魔法』と呼ばれる音声で相手を操って現金を特定の口座に振り込ませる詐欺だ。 貯金をすべて音声に指示された口座へ振り込んでしまうため一度の被害額が大きい。 加えて厄介なのが詐欺に遭った人間が催眠を受けているため、自分がおかしな行動を取ったと理解できないのだ。 後々になって家族が気づきようやく表沙汰になることもしばしばだ。 地方自治体などでは知らない番号からの電話を取らないよう呼びかけているが、そうもいかない人々だった大勢いるのが現状だ。 この事務所にも、電話応対を主に行っていながら魔法抵抗力の低い人物が…… 「なぁに理司ちゃん、じっと見つめて? お酒で上気したお姉さまがそんなに魅力的ぃ?」 こちらの視線に気づいた藤代は紙束から目を離さずに冗談めかす。 理司はきっぱりと失笑してやってから新振り込め詐欺の記事を藤代へ突きつけた。 「あんたのことだから……抜かりはないと思うけど注意してくれよ?」 幸いにして一子、ルキノ、そして理司も魔法抵抗力は高い。 だが召喚獣の血を引きながらも藤代は特性が身体能力に寄っている反動なのか、魔法抵抗力が常人以下なのだ。 「ほーいほい。 データ化したものを使えばかさばらないものを、精密機器が苦手な藤代は基本的に紙媒体を尊ぶ傾向が強い。 「この街に住んでるセイレーンさんの情報。 お名前はラレイラ」 「藤代姉……いつの間に?」 上村医師が帰ったあと、藤代はすぐにパーティーの用意を始めた。 つまり料理の合間にも一仕事やっつけたということだ。 藤代の仕事の早さに感心しつつ、理司は改めて書類を見る。 年齢は……十六歳と」 召喚獣は名字を持たない場合が多く、代わりに出身世界の名を当てはめる場合が多い。 このラレイラという女性は『オデュッセイア界』の出身となる。 昼間、交渉していたトワイアも名字は出身世界の『ミドルアース』が当てられていた。 「で、このセイレーンさんは……どの、パターン?」 理司は恐る恐る聞く。 セイレーン族の姿は大別して三種類あり、知名度が高いのは人の身体に鳥の翼と趾を有するパターンだ。 それから小さな翼と尾びれを持つマーメイド族の近縁種に当たるパターン。 そして全身ほぼ鳥のパターン。 全長150センチ前後ある巨大な猛禽類の身体ながら女性の頭部をしている。 会話する分には問題ないのだが首をぐるり、と捻ったりする鳥の仕草に交渉中にギョッとすることがあり、表情を隠すために少々の労力を要する。 「あったあった、ほいさ」 仰向けに寝っ転がったままの藤代がさらに一枚の紙を手渡してくる。 入界審査の際に取られる全身写真だった。 「おぉっ……」 姿は人の身体に翼と趾を有するパターン。 驚いたのは彼女の容貌だ。 どこか神秘的な美しさがある。 夕日のような色の髪は長く、さざ波のように緩くウエーブがかかっている。 どこか憂いを秘めているようなうつむき加減。 だが深い紫色の瞳には強い意力を感じる。 やや控えめな性格にも思えるが、しっかり芯の通った人物かもしれない。 背面の写真はやや刺激が強く、ドキッとする。 彼女の白いワンピースの背部は大きく開いており、背筋から腰元まで染み一つない美麗な肌が露出している。 セイレーン族だけではなく背部に翼を有する種族は普通の貫頭衣が身につけられないため、このような背開きの衣服を身につけがちだ。 藤代に勘づかれないよう気を取り直し、彼女の特徴を観察する。 翼は腰元から生えていた。 翼上面の羽毛は黒褐色。 膝から下は、セイレーンの総体に漏れず鳥の趾になっている。 白い鱗が膝丈のブーツを履いているようにも見えた。 「なぁにぃ理司ちゃん、いまの反応は。 恋しちゃった?」 寝返りを打った藤代が長い八重歯を見せて意地悪く笑う。 結局気取られていた。 「そうじゃないよ、別に。 セイレーン族には美人が多い、いちいち恋してたら仕事にならない」 某ゴシップ雑誌の昨年の『結婚したい召喚獣さん 女性編』でもセイレーン族は四位にランクインしている。 ちなみに一位は五年連続、八回目のエルフ族だ。 「ラレイラさんには電話しておいたから明日は学校が終わり次第、ワン子ちゃんと交渉にいってもらうわ。 土曜だからって寄り道しないで出勤してちょうだいね?」 「……もう連絡まで入れたの?」 「そうよ……?」 藤代は不思議そうにする。 だからいつそんな時間があったのか……理司は内心舌を巻く。 「トワイア様は……女性だった」 「えっ……ウソでしょ? したってリストには男性って書いてあったしょや」 ドワーフ族との交渉において性別は必ず前もって確認しなくてはならない。 なぜならミドルアース出身のドワーフ族は女性であってもヒゲが生えるからだ。 よって特に老年ドワーフは顔立ちから性別の判断が難しい傾向にある。 加えて上背が低く総体として筋肉質なため体型からの推察も容易ではない。 「……ちょっと前にリスト更新したみたいなんだけど酔っ払ったまま記入したみたいで間違って『男』のところに丸をつけたみたいなんだ。 怒ってたのもそれが原因でさ……」 トワイアとの契約を希望した金丸工業は基本、男しか働いていないためトイレも更衣室も男女共用。 送付した契約条件や資料も彼女が男性だという前提で書かれていたため、とても働きにくい職場に見えたようだ。 賃金や手当ての良さも逆に『金やるから細かいことには目をつぶれ』という酷遇に捉えて怒ってしまったようだ。 すべてが誤解だと知ったトワイアはそれまでの憮然とした態度を謝罪すべく、土下座でもせん勢いだった。 考えてみるとお土産のミスリル鉱石は彼女なりのお詫びだったのだろうか。 「そ……それはお疲れさまだったわね……ワン子ちゃんはどうだったかしら?」 理司は仮眠室を振り返り、小さく笑った。 「まぁ……悪くはなかったよ。 頭が良い方じゃないかもしれないけど、交渉相手の目線に立って話を聞こうとする姿勢がいい。 なによりウソ発見の能力が強いね……あれは凄いよ……」 当人はまるで自覚していないが、あの能力は怖ろしいほどだ……一子の前で質問を聞いたら最後、その真偽を判定されてしまうのだから。 あれを傍らで見ていた一子は理司に憧れて事務所に押しかけてきた。 だがその実、どこまでこの仕事に興味があるのかやや曖昧だ。 「もしそうなら……すぐ他の事務所を紹介してやってよ」 理司は笑みを消し、無感情に藤代へ告げた。 「俺たちはただの仲介屋だ。 なのに俺たちは『理不尽』を看過できず噛みつく。 理不尽への強い怒りや憎しみを固く握って集まったのが俺たちだからね……ただの仲介屋がそんなこと続けていたら危ないに決まっている。 ワン子は巻き込めないよ」 その語調は、後半から藤代を説得せんとする熱と真剣さを帯びていた。 「ワン子にも説明したんだろう? 危険があるかもしれないって」 藤代はソファーにあぐらをかき、赤い瞳で理司を見据えた。 「もちろん。 あの子のご両親にだってしっかり説明したわ」 なら、話はそれで終わったはずだ。 今日のパーティーが一子の送別会を兼ねていてもおかしくない。 藤代は突如、両手で顔を覆い『ぶぁっはぁ~』と深いため息を吐いた。 「したら『一子をよろしく頼む』って、ご両親からOKが出ちゃったのよ……」 「正気なのか!?」 「ご両親を攻めておけば解決すると思ったのに、むしろ『お願いする』って……」 「正気なのか……」 「ただ無責任なご両親ではないわ。 全部承知した上で、それでも娘のやりたいことをやらせたいという判断を下したの。 それにワン子ちゃんの先祖の話は理司ちゃんも知ってるしょ?」 「まぁ……一応」 一子のミドルネーム『N』の意味を知ったときは、さすがに仰天した。 「ワン子ちゃんのお父さんって警官なんだけど、先祖の血の影響が大きくてわやくちゃ強いのよ。 単純な強さでも、あそこまでいけば裏側の連中も簡単には手出ししないわ」 「……ちなみに姿は人間体なの?」 「……どっちかという人間寄りね」 と、するとおそらく人狼族に近い姿と予測できる。 確かにあの種族は運動能力においては多種族を圧倒している。 それに加えて『N』の一族で、犬のおまわりさん……なるほど裏側の住人が積極的に揉めたい相手ではない。 「もしまずいことになったら、ワン子ちゃんには自宅待機を命じるわ。 あまりに危険そうな場合は辞めてもらう方向で。 少し様子を見ましょう」 藤代は優しい口調で諭す。 そう言われてしまうと理司も不承不承、うなずく。 「それに私は理司ちゃんと一子ちゃん、いいコンビになると思うの。 もしも理司ちゃんがどうにもできない問題が出てきたら、あの子を頼ってみて。 きっと助けになってくれるわ」 法さえ遵守していれば、交渉にはそれ以上の明確なルールがないためいくらでも工夫できる。 おごった考え方になるかもしれないが、交渉で手詰まりの状態を理司はあまり想像できない。 「したら明日はよろしくねぇ~」 言いたいことだけ言った藤代は、そのままボロいソファーへ横になる。 そして五秒と経たずに寝息を漏らし始める。 いつものパターンだ。 嘆息しつつ理司は立ち上がる。 パーティー後、食器の片付けは彼の仕事だ。 まず食べ残しをまとめてラップし、空いた食器を重ねていく。 寝息が漂う休憩所に食器の触れ合う音が淡々と響く。 そのとき軽やかな足音が響いた。 「あぁ……そうか。 悪いな」 藤代との会話、聞かれていただろうか? うしろめたい気持ちが芽生えてくる。 別に一子をけなしていたわけではないが、本人の知らないところで処遇について論議されるのは気分のいいものではないだろう。 「ワン子……あのさ……」 謝るべきなのか、鬼志別事務所に所属し続ける危険性を自分からも説明するべきなのか……内容がまとまらないまま理司は声をかけた。 「わん! なんでしょうか!」 一子は無邪気で元気一杯の笑顔を向けてくる。 あまりにも無垢で言葉が詰まる。 「あぁ……いや……助かるよ。 いつもパーティーの片付けは俺の仕事なんだ……」 「そうなんですか? じゃあ今度からわたしもお手伝いしますね!」 「食器は流し台に置くだけでいい。 明日ルキ兄か藤代姉が洗う。 そういう役割分担なんだ」 「わんわん!」 言葉もまとめられず、すごすご引き下がるような形になってしまう。 『キャラ』が入っていないとこんなもんか、と理司は自嘲した。 『こんな』だからこそ、キャラを入れて誤魔化すようになったのが偽装者・黒東の始まりでもあるのだが。 「理司さん!」 流し台へと向かう一子が不意に立ち止まった。 「ワン子はがんばります! カッコいい理司さんにちょっとだけでも近づけるように、いっぱいがんばりますよ!」 振り返り『ぇひひ……』と恥ずかしげに笑いそのまま流し台へと駆けてゆく。 「…………あぁ、期待してるよ」 一子の気遣いに理司には言葉がない。 気づけば小さなうしろめたさも吹っ飛ばされていた。 情けないような、うれしいようで、理司はまた少し自嘲した。 学校が終わり次第、出勤した理司。 別の高校に通っている一子は先に到着していた。 昨日の残り物で簡単な昼食を済ませたあと、制服からスーツに着替えた理司と一子は身だしなみを整えて事務所の玄関先に立つ。 昨夜、下着寸前の有様で転がっていた酔っ払いとは似ても似つかない。 「承知しました。 お客様にとって良き盟約になるよう全力で交渉に当たります」 黒髪を中分けにし、黒縁の伊達眼鏡をかけた理司が精悍な顔つきでうなずく。 しっかり締めた幾何学模様の赤いネクタイを締め直し、気合い十分。 二人をじっと見上げていた一子は、 「理司さんも藤代さんも変わってますよね!」 今日も元気に放言する。 「そんなことないしょや」 「そんなことありません」 一子は笑顔のまま首を傾げた。 どうも納得いっていない風だ。 藤代はそんな一子の前で少しかがむと跳ね気味な水色の髪を丁寧に撫でつけながら語りかける。 「陽賀美さんもしっかりと黒東くんを補佐して下さい」 「わんっ」 一子は心地よさそうに目を細めて藤代の手に頭を擦りつけてゆく。 「理司、ワン子ちゃん……がんばってね。 ボク、こんなだから応援しかできなくてごめん……」 ドアにもたれかかったルキノは顔面蒼白で声が消え入りそうだ。 昨日舐めたワインが効いて昼過ぎのいまも二日酔いらしい。 「クローチェさんは安静にしていて下さい」 「ルキノさん、お水飲みますか? いっぱい冷やしますよ?」 理司と一子が声をかけるも、ルキノはその場で横に倒れた。 力尽きた三十二歳児を藤代に任せ、交渉組は鬼志別事務所を出発する。 快晴の空の元、駅まで歩き、快速電車に乗って二駅移動。 下車した彼らはタクシーへと乗り換える。 駅から十分ほど走ったタクシーはやがて住宅街の一角に入り、中規模マンションの前で停車した。 代金を支払い、しっかり領収書を受け取った理司は車を降りる。 時計は、十三時四十六分を示していた。 到着時刻としては申し分ない。 見上げたマンションは深いブラウンで五階建て、十五戸ほど。 真新しくもなく古びてもいない。 築は十五年前後というところだろう。 ベランダに干されている洗濯物を見るに人間と召喚獣、どちらも居住可能な建物のようだ。 ラレイラの自宅はこの三階。 エレベーターはなく、理司たちは階段を登った。 部屋の前へ立つ二人。 表札は出ていない。 理司は手鏡で身だしなみの最終チェック。 今日は前髪を完全に左右にわけず額の面積を狭く調整してきた。 一般的に額を広く見せると年齢の印象が上がる。 ラレイラは十六歳の少女、加えて控えめの性格だとすれば緊張しているかもしれない。 それを少しでも和らげられれば、と身だしなみを考えてきた。 会話にも砕けた部分もあえて作っていくつもりだ。 伊達眼鏡のブリッジを押し上げ、赤いネクタイを調整。 手鏡を閉じ、一呼吸。 一子は緊張しきった面持ちで軽くぷるぷる震えながら口元を引き結んでいる。 その姿に内心、少し笑ってしまった理司は肩の力を抜いてインターフォンを押した。 なんの変哲もない一言。 だがその一言に理司は聞き入った。 綺麗で暖かな声。 まるで心を毛布で包まれるようだった。 静かな火、ランプの灯火、それよりも強く……でも穏やかな炎…… そんな連想させるほど感情を刺激してくる声だ。 私、鬼志別召喚仲介事務所から参りました黒東と申します」 だが『キャラ』の入っている理司は感情のコントロールが上手い。 不自然な間をほとんど開けず自己紹介する。 一子はそうもいかなかったようで、はっと我に返った様子だ。 『あっ、はい……聞いています。 待っていて下さい』 物静かな印象を受ける語調。 感情の起伏はあまりない。 ほどなく玄関のカギが外され、ドアが開く。 ほのかな木蓮の芳香とともに現れたのは、ウエーブのかかった夕日色の髪の美少女。 背にたたんだ翼は黒褐色と白色のツートン。 足は膝下から白い鱗が生じ、趾へと続いている。 召喚獣リストの写真と相違ない、ラレイラ・オデュッセイア当人だ。 衣服は白いワンピースに、鮮やかな水色のジャケットを羽織っている。 どうやら彼女が振り向くたび丸見えになる白い背筋に思春期の鼓動を押さえる努力は必要ないらしい。 「はじめまして黒東 理司です。 本日はよろしくお願いいたします」 「陽賀美・N・一子です! よろしくです!」 二人そろって深く一礼。 ラレイラは意外そうに目を瞬かせた。 『交渉』などいうから物々しい雰囲気の人物が来ると思っていて、拍子抜けしているのだろう。 「ツマラナイものですが、どうぞ!」 一子が『ぇひひ!』とはにかみ笑顔を添えて、持参した菓子折を差し出す。 「ええ……中へ、どうぞ」 受け取ったラレイラは室内を手で示す。 表情からはあまり心の動きが見えない。 理司は木蓮の甘くさわやかな微香が漂う玄関内部を素早く見回す。 装飾品、調度品はほとんどなく質素。 あまり華美を好む性格ではないようだ。 こういった部分から滲む人物像も、交渉を進める上でのパーツになる。 靴があればもう少し生活ぶりや性格をうかがえるのだがセイレーン族は足の構造上、履くことができない。 短い廊下を通り、磨かれたシンクの輝くキッチン前を経由してリビングへと招き入れられた理司と一子。 ざっと見て間取りは一K、洋間七畳というところだろう。 「そこにどうぞ。 いま……コーヒーでも」 「お構いなく」 理司はリビング中央のテーブル前で正座した。 それにならって一子も隣に。 キッチンへと向かうラレイラ、リビングのドアが静かに閉められる。 失礼ながらこのタイミングで室内からも情報を得る。 相手の要求が明確なことの多い企業間の交渉と違い、召喚獣個人との交渉は前情報が少ないため現地調達は欠かせない。 七畳のリビングは一人暮らしには過不足のない広さだ。 全体的に白色系で整えられた空間は明るく清潔感がある。 玄関同様に飾り気は薄く、調度品は最低限しかない。 華美を好まない性格もあるようだが、生活そのものがあまり裕福ではないのかもしれない。 リストにも召喚獣としての仕事をした経歴は記載がない。 人間と同じ仕事で生計を立てているのだろう。 見回す内に理司は一つ、気づく。 他にはピアノの楽譜。 テレビの上の小さなイーゼルに飾られているのはCDだ。 「きれ~な表紙ですね」 理司の視線を辿った一子が、ジャケットの美麗な絵に華やいだ声を上げた。 赤地のジャケットで白い翼が舞っているデザインだ。 「あの……お待たせしました」 リビングのドアが開き、ラレイラが左手にトレンチを乗せて戻ってくる。 彼女は理司と一子の前へコーヒーと菓子皿を置き、テーブルを挟んで正面へ座る。 理司と一子はラレイラの隣に回ると用意していた名刺を両手で差し出した。 名刺交換はテーブルなどを挟まないのが基本となる。 「改めまして召喚契約仲介士、黒東 理司です」 「アシスタントの陽賀美・N・一子です!」 ラレイラは恐る恐るといった手つきで受け取った名刺をテーブルへ手前に並べた。 名刺を渡し終えると理司たちは再びラレイラの正面に戻り、カバンから一枚の書類を取り出した。 理司は魔方陣に触れる。 途端、書類の魔方陣が青白い魔法光を発する。 青い光は天球状に広がり、瞬く間に部屋へと淡く満ちる。 交渉の準備は整った。 あとは召喚契約を引き受けてもらえるよう熱意、熱誠を尽くすだけだ。 うつむくその表情は思い詰めている。 ……爆弾発言の予感がした。 「ごめんなさい…………私は契約しません」 「わん!? 突然のどうしましたのですか!?」 混乱も露わに身を乗り出す一子。 その勢いに身をすくめるラレイラ。 「陽賀美くぅぅん……」 一子の頭を両手で掴み、 「黙っていなさいぃっ」 床へ埋める勢いで座らせる理司。 「あの……ごめんなさい。 私……昨日は交渉を受けてもいいって、つい言ってしまったんですけどやっぱり色々と……失礼なのはわかっていますけど……本当に、ごめんなさい」 ラレイラは夕日色の髪をテーブルに垂らして深く頭を下げた。 事情はわからないが、暖かみのあるこの声で深謝されると酷く申し訳ない気持ちになってくる。 一子は犬がドッグフードで撃たれたような顔になって、理司とラレイラを交互に見ていた。 だが理司にはラレイラの狙いがおおよそ読めた。 流れで了承してはみたが初めての契約交渉に不安を感じ、色々と調べてみたところ召喚獣を不当に扱うブラック業者の存在を知る。 怖くなり、断らなくてはと思い至った彼女は有効な方法を検索。 それが契約術式を仲介士に発動させ、そのあと三時間のタイムオーバーまで逃げる方法だ。 契約術式は被交渉側を不当に長時間拘束させないため三時間経過でタイムオーバーとなる。 タイムオーバーを迎えると契約術式は被交渉者を一週間、保護する結界となる。 これは消費者を守る法律が魔力的な効力を得て可視化されたもの、とすればイメージが近い。 保護されている間は契約術式の対象にならず、同時にこの世すべての仲介士は交渉目的で近づくことが基本的に違法となる、無視すれば厳罰だ。 あえて居留守を使ったり、玄関先で断らなかったのも、理司に契約術式を発動させてもらう必要があったからだろう。 あとは……性格上、門前払いができなかったのもありそうだが。 「まず『召喚契約を結びたくない』というラレイラ様の意向、拝承いたしました。 彼女の発言が爆弾になるのか爆竹一本で済むかは、ここからの速度と少々のテクニック次第。 「…………ぇ?」 頭を下げたままだったラレイラが面を上げた。 紫の瞳に困惑を浮かべてこちらへ向ける。 彼女がこちらを注視しているタイミングで理司は言葉を連ねる。 「召喚獣の方々に不当な契約を強いる、ブラック業者の記事をネットなどで読みましたか?」 ラレイラは息を呑んだ。 両手を胸の前で重ね、身を引いた。 紫の瞳が驚きで揺れている。 そんな彼女を怖がらせないよう、言葉の温度を保って続ける。 「そこに書かれていた断り方を実践しようとなさっている……違いますか?」 ラレイラは答えず、気まずそうに視線を落とす。 (よし、なんとかつなぎ止められた……) 後先の関係性を無視していいなら、断ることは難しくない。 相手と目を合わせず質問はすべて無視。 話に乗っからず、情報を一つも渡さない。 あくび交じりでステホでもいじっていれば良い。 こうやって逃げの一手を打たれると交渉を仕掛ける側は手がかりがなく、辛い。 ラレイラが断るための知識を得てきているのを察した理司は、こういった逃げの一手を打たれる前にラレイラの図星をついて、こちらの話に引き込んだのだ。 「契約するかしないかは、貴女が決めることですから。 断ること自体はなにも問題ありません。 貴女の判断を我々は尊重します。 帰れ、と言うのであればすぐにでも立ち去りましょう」 敵意や害意がないことを伝え、不安な状況の出口を示しておく。 ラレイラは意外そうな表情を美貌に貼りつけ、理司を見つめた。 このタイミングを逃さず、理司は彼女が無視できない言葉を放る。 「ですが、貴女を。 貴女の声を。 「私の、歌……ですか?」 「そうです。 誰でもなく、ラレイラ様の、歌」 音楽の教本が詰まった棚から察するに効果は高いと読んでいたが、予想以上だ。 (興味は引けた。 仕事内容への興味と、召喚契約という未知に対する怖れがない交ぜになったラレイラの心をどうやって解きほぐし成約へ繋げるか……理司は頭を回す。 (俺たちを信用してもらわなければ話が始まらない。 「いい人って……もう少し言い方はありませんか?」 一子のペースに巻き込まれ思いがけずツッコむ理司。 言いたいことはまさにそれだが根拠も添えずに『我々は善人だ』などと誰が納得できようものか。 彼女のまとっていた不安げな空気が和らぐ。 一子の生んだこの小さな笑いは、大きな価値がある。 お高いアイス一ダースでも足りない。 ピリついた交渉の場でもほんの小さな笑いが起れば、そこから流れが変わる。 この『小さな笑い』が難しく理司も苦手としているのだが……その愛嬌からか一子は天然でやってのけた。 理詰めで考えすぎず、飾らぬ言葉を真っ直ぐに放つ。 それは見習うべき部分かもしれない。 「陽賀美の言い方はどうかと思いますが、我々は悪人ではありません。 個人的な話をさせていただきますと理不尽を強いるブラック業者は私が最も嫌う存在です」 流れに乗って一子の発言が生きる会話を組み立てる。 「そういった輩と当事務所は絶対に違うと誓いますっ」 ラレイラの紫の瞳をしっかりと見て、理司は宣誓した。 この仕事に人間一人の命がかかっていると知ったラレイラは、やはり戸惑った。 だが理司が背を押すまでもなく『命が救えるのなら』とラレイラは仕事内容を了承してくれた。 控えめな言動の目立つ少女だが、心に秘めた強さが垣間見えた。 また彼女の歌魔法が麻酔の代わりになるのか、という根本的な問題は早々に払拭された。 ラレイラは人間界に出てくる前、重傷のセイレーンが処置されるまでの数時間、歌魔法で眠らせ続けた実績があるらしい。 魔法抵抗力の高いセイレーンをそれだけ眠らせられたなら、人間など造作もない。 念のため上村医師にも試験してもらうよう伝えておけば万全だ。 その他、給与や勤務時間、週の召喚回数について大筋、上村医師の提示してきた条件でラレイラは了承した。 理司から見ても好条件だ、不満はないだろう。 終わってみれば交渉時間を三十分残して、伝えるべき内容はなくなっていた。 「他になにか質問等はありませんか、ラレイラさん」 交渉の最中、ラレイラ当人から『様づけされるほど偉くはないので……』との提案から彼女への敬称は『様』から『さん』へと変わっていた。 会話の距離も縮まった感がある。 「じゃあ…………一つ、だけ」 するとラレイラはうつむき加減で不安げながらもすぐに口を開いた。 その反応の早さから、尋ねようと用意していた質問だろう。 「私の歌は……その……間違った使われ方……しないでしょうか?」 理司は即応できない。 彼女がなにを危惧しているのか意図がやや不鮮明だ。 『間違った使い方』を強要されていると思ったら私へ遠慮なく連絡を下さい」 ラレイラの表情は晴れない。 彼女が聞きたいのはこういうことではなさそうだ。 「なにか心配事がありますか?」 「……いえ……大丈夫です」 テーブルの下で、理司の左袖が引かれる。 一子がウソを検知した合図だ。 彼女は未知の仕事への漠然とした不安ではなく、明確な心配事を抱えている。 時間は……まだある。 余計なことかもしれないが不安を少しでも和らげたいと思い、彼女の中のわだかまりへと切り込んでゆく。 「そうですか。 世の中にはブラック業者が召喚獣を悪用する出来事も確かにあります。 ですが少なくとも今回はそういう心配はありませんよ。 それに歌魔法は、歌という一種の呪文へ当人が魔力を通すことで効果を生ずる。 歌魔法を録音などしてもただの歌に過ぎない。 だがラレイラはそれっきりうつむいて感情を見せたがらない。 こちらには知られたくない心配事があるらしい。 自分はいま一子のウソ検知能力を借りて、ラレイラのデリケートな心情へと踏み込もうとしているのかもしれない。 残り時間の少ないいま無用のところまで心を切開しておきながら処置が中途半端になるのは良くない。 だが歌に対し、あまり良くない記憶があることは想像に難くない。 直球で原因を尋ねても余計に口が重くなるだけだろう。 ここは少し変化球か。 理司は考えを整理し、口を開く。 「重ね重ねになりますが契約に問題があったなら気兼ねなく私に連絡を下さい」 この話題を切り上げ、交渉を締めくくるような体で口調を軽くする。 「何曜日でも深夜でも早朝でも構いません。 仲介士には召喚者と召喚獣の間で契約がきちんと履行されているか監査する権限もあります。 温容と言うには少し熱い声色にラレイラは顔を上げた。 「黒東さんは…………なんだか、信用してもいい気がしますね」 ラレイラは少しはにかむように笑った。 この交渉が始まって初めて理司へ向けられた笑みだった。 だが表情はどこか曇ったまま……なんとか心のわだかまりを吐き出してもらいたい。 そして視線を何気なく漂わせ本棚で留める。 残った時間を雑談に当てるため話題を探し、いま音楽関連の書籍に気づいた風を装う。 「ラレイラさんは、やっぱり歌がお好きなんですか?」 「あ、はい……好きです。 人間に歌を聴いてもらいたくて田舎から出てきました」 心血を注いでいることとなれば口も軽くなる、それは人間でも召喚獣でも共通だ。 にこやかにうなずきながらも理司は、一子がつまんだ左袖に集中していた。 「でもなぜ人間に歌を? オデュッセイア界ではダメだったんですか?」 会話を膨らませてゆく。 ラレイラの心を探る狙いは当然あるが、それ以上に幼子のように声を弾ませる彼女をもう少し見ていたい気持ちがあった。 「えと……召喚獣の多くは歌に関心がない……というか鳥がさえずっているほどにしか思わない方々も珍しくないんです。 その点、人間は凄いです。 あらゆる世界の住人より歌という文化に熱心です。 「あっ……ごめんなさい……こんな話、興味がありませんよね……」 「いいえ。 ラレイラさんの心根を知ることができて大変、うれしかったですよ」 心からの言葉が温和な声色となって自然と理司の口から出る。 「では医療での能力行使ではありますが、歌でのお仕事、楽しみですね」 「えぇ……そう、ですね」 するとラレイラの笑みが少し軋んだ。 一子が迷うようにゆっくり袖を引く。 彼女は歌が好きなのだ。 それは最早、疑う余地などない。 だが『楽しみか?』と聞かれても、素直に笑って答えられない。 さりとてそれを直接尋ねては会話が逆戻りだ。 彼女が再び口を閉ざす原因になりかねない。 一子は口をぽかんと開けたまま不思議顔だ。 (そうやって聞けないから俺は悩んでるんだろう!?) それは『心配事』をほんの少し回りくどく尋ねたに過ぎない。 予想外のところから飛んできた屈託のない質問にラレイラは自嘲した。 自らを卑下する物言い。 その裏に罪悪感か、自責の念か……ともかくそれらに類する感情と『歌が好き』という感情が同居し、ぶつかり合ってしまっているのだ。 だからこその『好きだが、楽しみではない』。 理司は時計を一瞥する……あと三分…… 『自責』あるいは『罪悪感』という彼女の傷は見えてきた、だが十全な処置する時間がない。 この契約に人の命がかかっている以上、交渉を後日に引き延ばす選択肢はあり得ない。 理司は自らの力不足に歯がゆさと、歯がみするような心を押さえつける。 「ではラレイラさん、そろそろ時間も迫ってきましたので契約の準備を」 理司はテーブルの中央で術式を発動している書類にペンを添え、彼女の眼前へと置く。 ペンを握ったラレイラは小首を傾げたあと、なにかを察してゆっくりうなずいた。 「貴女の歌を必要としている人がいます。 貴女の歌で救われる命があります。 貴女がご自身の歌にどんな感情を持っているかはわかりません、ですがそれだけは忘れないで下さいっ」 彼女と彼女の歌に、どんな過去があったかはわからない。 だとしてもこの契約で歌うことは、決してやましくもなければ否定されるものでもないと知った上で新たな出発に臨んで欲しかった。 ラレイラは少し驚いたように目を瞬かせ、それから困ったように微笑んだ。 彼女にしてみれば吐露したくなかった心中を探られ、しかも抽象的なアドバイスが飛んできたわけだ、気分だって良いはずがない。 「…………私の歌がどれだけお役に立つのかわかりませんけど」 握ったままのペンが走り出す。 一息に、迷わず英字で名を書き記したラレイラは書類を反転させて理司の前へと据えた。 「できるところまで、やってみます」 ラレイラはしっかりと理司を見つめ返した。 「最高のお返事をいただけた、と上村様に報告いたします」 理司が書類中央の魔方陣へと手をかざす。 周囲に淡く満ちていた青の魔法光が収束を始めた。 光はラレイラの右手の甲へと集まり、幾何学模様と呪文を刻んでゆく。 ほどなくして白い肌に青い魔方陣が刻印された。 それは召喚契約の証であり、召喚魔法そのものでもある。 後日、上村医師にも同様の魔方陣を肉体に所持してもらうことで召喚経路が開通する。 ラレイラは右手を胸の高さへ上げ、しげしげと見下ろした。 そして召喚魔法が刻まれた右手へ、愛おしそうに左手を添える。 彼女は微笑んだ。 まるでなにかから救い出されたみたいに、安心したように…… 「この新しき契約がいつか良き古き盟約になることを心よりお祈り申し上げます」 理司は伊達眼鏡をポケットにしまい、幾何学模様の赤いネクタイを緩め、深く息を吐いてキャラを抜く。 ラレイラの家をあとにした理司と一子は、駅までの道を歩いていた。 「理司さん」 いつになく険しい一子の声に、少し驚いて隣を見下ろす。 琥珀色の瞳が真剣に理司を見上げていた。 「ど……どうしたんだ、ワン子?」 「今日も凄くカッコよかったです、わんわん!」 招き猫……ではなく犬かきのポーズつきで一子は歓声を上げた。 「そ……それは良かったよ」 理司は一子の視線から逃げるように、ブラウンのマンションを振り返った。 召喚魔法が刻印された右手へ、大切そうに左手を添えるラレイラ。 あの安堵に近い笑顔が忘れられない。 彼女はどんな痛みを心に秘めていたのだろうか。 「なにか心に魚の骨が刺さった感じですか?」 心残り、的な意だろうか。 理司は小さくうなずく。 被交渉側の人物像を把握し、要求を細部まで引き出し、可能な限りの選択肢を見せ、納得してもらい成約へ持ち込み、信頼の握手を交わして去る。 召喚契約交渉はそのほとんどをたった三時間で行わなくてはいけない。 どうしても相手の心情に寄り添いきれないときもある。 悩み事のすべてをただの仲介士が解決できるなどと思い上がってはいない。 それでも心のわだかまりを垣間見ていながら、手を伸ばせなかった口惜しさが募る。 それをOKしてしまったら術式を展開せずに延々と交渉する悪計が可能になる。 「でもラレイラさんは喜んでくれてました! 絶対なんともありませんよ!」 「そうかい……なら、いいかな。 あとはラレイラさんのアフターケアを手厚くやっていこう」 ラレイラがこの仕事に前向きなのは理司にもわかった。 それに召喚契約を結んだあとも一週間は無条件での契約撤回が可能だと伝えてある。 不安が払拭できなくて苦しむならばすぐ連絡するように、と添えて。 ふと一子の獣耳がヒクン、と震えた。 「わんっ……雨?」 空を見上げる一子。 釣られて理司も。 ぽつぽつと、雨粒が降り注いでくる。 事務所を出発したときは快晴だった空が鈍色に曇っていた。 リクルートスーツでも足の速い一子を、理司が追う形で二人は駅へ急ぐ。 「ひゃあ……これは、たくさん降ってきますよ!」 赤信号に足止めを喰らった一子が足踏みしながら空を見上げた。 「通り雨かな……スーツ、クリーニングに出さないと……」 ぼやく理司。 横断歩道が青信号に。 鳥の鳴き声を模した音響が鳴る。 空を見上げたまま駆け出した二人は、対面から来た二人組とすれ違った。 一人は白いパンツスーツの女。 身長は高く、肌は褐色。 差した傘の下で、ショートボブの淡い金髪が揺れている。 くっきりした目鼻立ちからして外国人だろう。 もう一人は黒いキャリーバッグを引いていた。 一子よりも高いくらいの身長。 傘のひさしのせいで容貌は判然としないが幼い印象を受けた。 横断歩道を渡りきった理司は自然と足を止めて振り返る。 なぜ振り返ったか、自分でも良くはわからなかった。 だが振り返らなくてはいけない気がした。 白黒の二人を横断歩道の対岸に探すも、往来を始めた車に阻まれ見当たらない。 首を傾げ、向き直ると一子もまた足を止めていた。 「いま……すっごく『ウソな女の人たち』とすれ違いませんでしたか?」 一子は琥珀色の瞳に当惑を浮かべて理司を見上げいる。 「……ウソな女の人たち? 俺にはその感覚がわからないんだけど……」 「そんなことありませんよ! あんなにウソなんですよ!?」 「そんなことあるよ」 これだから感性で生きている子は、と眉根を寄せて再び振り返る。 一子ほど明確になにか感じてはいないが、いまにして思えば不快感に近かったのかもしれない。 一子の感性を信じるなら『身から漂うほどウソをまとった女二人』となるのだろうか。 雨の冷たさを感じながら立ち尽くした理司は、遠くに小さく見えるラレイラのマンションへ目をやる。 それからスティックフォンを取り出した。 電話番号を呼び出し、発信…………十コールほどしてようやく持ち主が出る。 「……なに? もう胃液も出ない? ダンディが聞いて呆れる。 降り注ぐ雨を黒い傘で受けながら、ゴスロリ衣装の女が憮然とした表情で見下ろしている。 黒い長髪をツインテールにし、前髪には蜘蛛の目を思わせる黒い珠の並んだヘアピンを飾っている。 顔立ちにはまだあどけなさが残る。 だが冷たい眼差しには社会の美醜を味わってきたような鋭さがある。 童顔の女性なのか、人生経験豊富な少女なのか、判別が難しい。 彼女から微妙に距離を取った位置には金色の髪をショートボブにした褐色肌の女が立っていた。 長身を包む白いパンツスーツを雨に濡らしながらステホを操作している。 「 知朱 ( ちあき )ちゃん、きっと鬼志別召喚仲介事務所の黒東 理司だよ」 異国風の顔立ちをした褐色肌の女が告げた。 知朱より身長も年齢も高く見えるが、その口調はどこか幼くて無邪気だ。 「確かなのデス?」 「さぁ、どうかなぁ? 違うかも?」 尋ねると女は無責任に言葉を翻した。 知朱は不機嫌さを隠さずに舌打ちする。 ブーツの先がザンザメーラの尻に突き刺さる。 「ぃいったいよ、知朱ちゃん! よくわからないけど許して!」 仰け反って派手に跳ね回るザンザメーラ。 「バカはお前デス、ザジ! 誰が自己紹介しろっつったデスか! 誰が友達デスか! お前は知朱に宛がわれたパシリ兼運転手! いいデスか? 仕事の善し悪しを決めるのは下調べと下準備! 知朱のパシリになったならそれくらいすぐに調べてみせろってんデス! ちなみにさっきの男は黒東 理司デス。 ちったぁ業界で知れた顔と名前デスからね」 「パシリじゃないよぉ……アシスタントだよ?」 黒東のことはどうでもいいらしくザンザメーラは尻をさすりながら己の役職を主張してくる。 呆れて小さく頭を振った知朱は再び道路へと視線を投げた。 「で……一緒にいた犬耳は誰デス?」 「データになかったから知らなぁい」 調べる素振りもないザジに知朱は頬を引きつらせたが、怒りをため息に変えて吐き出した。 この街での仕事が決まった時点で知朱は、気に入らない企業にやたら噛みついてくると噂の鬼志別事務所のメンバーをチェックしてある。 その知朱が知らないあの犬耳は新入りのアシスタントといった辺りだろう。 「そんなことよりワタシも傘に入れて。 「……勝手に入ればいいデス」 すると不意にザジは知朱のゴスロリ衣装を指さした。 上半身には蜘蛛糸が幾重にもハーネス状に巻き付いている。 「その蜘蛛糸キモいからなんとかして?」 語尾に音符マークがついていそうなほど無邪気に告げるザジ。 「はぁああ!? なんつったデスかッ!?」 対して噴火するように怒る知朱。 すると中から二匹の蜘蛛が這い出てくる。 どちらも手の平にあまる大きな蜘蛛だ。 一体はジョロウグモに似ており黄と黒の縞模様、すらりとした細く長い脚だ。 もう一体はオニグモに似ており全身が灰色。 短く太い脚、膨れた腹から剛悍な印象がある。 蜘蛛たちは脚を蠢かし、瞬く間に知朱の両肩まで這い上がった。 知朱は蜘蛛たちの身体を愛おしそうに指先で撫でてから、怯えているザジへと向き直る。 「ねえ聞いたデス露草、白絹。 この女、お前たちが編んでくれた糸が気に入らないそうデス」 「違うよぉ……糸が気に入らないんじゃなくて、蜘蛛がキモくてイヤなの……」 当人は言い訳したつもりらしいが、逆に知朱の怒りに燃料を注ぐ。 幼い顔立ちがぐしゃり、と笑み崩れて凶悪な容貌へと変化した。 「蜘蛛じゃなくて『土蜘蛛』。 この子たちはれっきとした召喚獣だと何度、言わせるデス? さてどうしてやりましょうか? お前たちたまにはネズミ以外も食べたいデスよねぇ?」 知朱が両肩に乗った土蜘蛛たちを指でくすぐりながら問いかける。 すると右肩に乗っていた露草が、黄と黒の縞模様になった長い脚で知朱の頬を撫でた。 「ん…………そうデスか? 白絹もそれで構わないデスか?」 左肩の白絹は灰色の身体を微動だにしない。 横に並んだオニキスのような綺麗な単眼に主人の姿を映している。 しばし白絹と至近距離で見つめ合っていた知朱は、凶悪な笑みを穏やかなものへと変えてザジへと向ける。 「『ザジを許してやって欲しい』デスって。 だから今日は勘弁してやるデス」 「そうなんだ、やった」 胸の前で両手を握りガッツポーズのザジ。 そこへすさかず飛んでくる蹴り。 「やった、じゃねえデス! この子たちにお礼はぁっ!」 「は、はひぃ! ありがとうございます! よくわかんないけど!」 屋上に突っ伏したザジへ舌打ちをくれて知朱は、傍らに立ててあった黒いキャリーバッグの取っ手を掴んだ。 その視線は遠くで雨に煙るブラウンのマンションへ。 「じゃあさっさといくデスよ、ザジ」 「ねえ、知朱ちゃん」 転がったままのザジが無邪気な声で尋ねてくる。 「なんデス?」 苛立たしさを隠しもせずに応じる知朱。 「そのセイレーンの女、捕まえたらどうするの?」 「んなもの、いつも通り使い潰してポイッ、デス」 「ふ~~~~~~~~~~~~ん…………」 まるで耳元で蚊が飛ぶような、大きくもないのに妙に耳障りな声。 「セイレーンって声の綺麗なヤツ多いよねぇ?」 「……ええ、それが?」 「やっぱり悲鳴も綺麗なのかなぁ?」 ザンザメーラは人差し指を噛むと熱っぽく艶然な息を、雨の空へと吐き出した。 「…………お前のそういうとこは」 知朱の表情がぐにゃりと笑み崩れる。 「買ってやるデスよ、きっしっしし!」 甲高くい引き笑いが雨音に混ざって響いた。 淡い水色の髪、揺れる獣耳。 制服姿に小さなリュックを背負った一子だ。 水たまりをぴょんぴょん越えつつ、飼い主を見つけた子犬みたいに駆け寄ってくる。 「ああ……ワン子。 お疲れさま」 『キャラ』の入っていない理司はどこかぬぼ~っとした調子で応じる。 「はい、疲れてませんけどお疲れさまです!」 ぺこん、とお辞儀。 柔らかそうな長い髪が舞い上がる。 「予定はないよ。 上村様とラレイラさんの件で書類を作る……君も覚えるかい?」 「はい! 交渉のことたくさん覚えたいです!」 真っ直ぐな一子に思わず理司は笑む。 彼女が事務所に押しかけてきた当時、理司はその本気を計りかねていた。 だがいまとなっては疑う余地はない。 ならばこそ……一子には危険のない別の事務所を紹介したいのだが…… 「ラレイラさんはいつからお仕事始めるんですか?」 二人は雑居ビルの古びた階段を上りながら談笑を続ける。 「上村医師と日程を調整中だよ。 それに……いや……」 理司は言葉を呑み込んだ。 ラレイラが心変わりする可能性もまだ残っている。 召喚魔法が刻まれた右手を見下ろす彼女の笑顔を思い返すと、状況が白紙に戻るとは考えにくい。 三階まで上がると事務所前で佇む人影を見つけた。 宅配便の配達員だ。 「どうしましたか!」 真っ先に一子が声をかける。 「俺たちここの事務所のものなんですけど、荷物ですか?」 「あっ、はい! 鬼志別 藤代さんにお届け物です!」 人間の若い配達員は手にしていた小包を見せる。 「誰もいませんか? 所長がいると思うんですけど……」 配達員は事務所のドアを一瞥して、困ったように眉根を寄せる。 「お取り込み中みたいでして……少し話し声はするんですけども」 そう言われて耳を澄ますと所内からはかすかに藤代の声が漏れてくる。 ドアのすぐ左手にはパーティションで区切った小さな所長室。 中から藤代の話し声がこぼれてくる。 かなり逼迫した話か。 まさか通話の相手は…… 「ラレイラ様」 藤代が少し声を大きくし、その名をはっきり告げた。 逡巡し、理司は所長室のドアを開ける。 淡い紫の着物を着た藤代がデスクについている。 彼女は理司の姿を認めると真剣な表情のままウインクした。 藤代は電話を替わる旨も伝えずに理司へステホを差し出してくる。 赤い瞳には険しい色がある、状況は悪いようだ。 理司は小包をデスクへ置き、緩んでいたネクタイを素早く締め直してからステホを受け取る。 「お電話替わりました、黒東です」 『ぇっ! 黒東……さん……?』 ラレイラにしてみれば前触れもなく通話の相手が替わったのだ、驚くのも無理はない。 だがその声は驚き以外の……怖れのような響きを帯びて消え入った。 「はい。 昨日はお世話になりました。 契約撤回のご連絡ですか?」 ラレイラは受話器越しに『ぇっと……あのっ……』と落ち着きなく呟いている。 そうこうしていると一子が理司の長躯を猫のように軽くよじ登り、受話口の裏側に耳を寄せた。 理司と一子、二人の耳でステホを挟む恰好となる。 「ラレイラさん。 撤回は期間内なら無条件で可能です。 まず落ち着いて下さい」 相手の名前を穏やかに呼び、努めて優しく、声をかける。 「あの……黒東さん……私……」 ラレイラの震える吐息が一瞬、遠ざかる。 電話から顔が遠ざかった……横を向いたか? 「はい。 どうしましたか?」 問いかける理司。 ラレイラは長い沈黙をおいてから、 「ごめんなさい……私、考えたんですけど契約はやっぱり……できません」 暖かな灯火のよう声は悲哀で満ちていた。 ではただちに契約撤回の手続きを進めます。 一時間以内にラレイラさんの手に刻印された召喚魔法が変化して一週間、貴女の『保護』を開始します。 その間は新たな召喚契約を結べませんので、ご注意下さい」 ラレイラは答えない。 小さく鼻をすすり上げるような音が聞こえた。 「ラレイラさん。 またお会いすることがあれば、そのときはぜひ貴女の歌を聴かせ下さい。 だが唐突に通話が切れる。 理司はステホを見下ろして逡巡。 リダイヤルしてみる。 だが…………一向にラレイラは出ず、留守番電話に切り替わるだけ。 理司はステホを藤代へ返す。 「どうでしたか?」 受け取りつつ、OAチェアに座ったままの所長が聞いてくる。 「所長が話を引き延ばしていた理由はわかりました。 どうにも不自然です」 契約撤回は無条件で受け付けなくてはいけない。 理由を聞いたり、話を引き延ばすのはグレーな行為だ。 その危険性を知りながら藤代が話し込んでいたのは理司同様に、ラレイラの口ぶりになにか違和感を持ったからだろう。 彼女はうなずき理司の言葉を継ぐ。 「『私、考えたんですけど契約はやっぱり』の部分がすっごくウソでした」 するとラレイラ自身が望んだ契約撤回ではない可能性がある。 ラレイラは通話中に顔を背けたような気配があった。 「黒東くん、陽賀美さん。 言っておきますがこれから一週間、ラレイラ様は契約術式の保護下に入ります。 その間、交渉目的での仲介士の接触は禁止です。 「ワン子は仲介士ではないので、おっけーですね! ではいってきます!」 言うが早いか、一子は制服姿のまま事務所を飛び出していった。 だが階段を下る音はすでに遠い。 「理司ちゃん……悪いんだけど、連れ帰ってきてくれる?」 脱力し、デスクに突っ伏した藤代が申し訳なさそうに理司を見上げた。 だが理司は素知らぬ顔で構えていた。 「いやぁ、陽賀美くんもなかなか頭が回りますね。 彼女は仲介士ではありません。 交渉の意図はもまるでないでしょう。 つまり現段階では法に抵触しませんよ」 赤い瞳に恨めしそうな感情がこもる。 「……行政から指導を受けたら減給してやるんだから」 少し長い八重歯を見せて藤代は『フシャー』と威嚇してくる。 「その理不尽な発言は問題ですよ、所長」 理司は制服のネクタイを緩めてキャラを抜く。 「……藤代姉。 ルキ兄は休憩室?」 藤代はうなずき真上を指さす。 「おおかた夕日の窓をバックにダンディでもしてるんでないの?」 「あの人も好きだなぁ……」 苦笑しながらも理司は所長室を去ろうとし……立ち止まる。 「荷物、そこに置いたよ」 デスクの片隅に乗せた小包を指さす。 藤代はそれを手に取り、差出人を確認。 「あ~ら、お早いこと。 さすがねえ」 藤代は驚きと喜び半々といった表情を浮かべた。 理司は事務所を足早に出ると四階への階段を上りながらステホを取り出し、一子へ電話をかける。 しばし呼び出しが続いたあと息を弾ませた一子が応じる。 君の目を増やしてどうするんだ。 誰にも気づかれちゃいけない秘密の命令だ」 ラレイラは自室の床に力なく座り込んでいた。 涙を浮かべた紫の瞳。 下まぶたに浮かんだくまから憔悴がうかがえた。 「貴女……いまなにを言おうとしたデスか?」 声はカーテンの締め切られたリビング中央から響いた。 不意に知朱の衣服の上を、手の平にあまる大きさの蜘蛛が這い上がってゆく。 長い脚を蠢かし土蜘蛛は知朱の肩まで登った。 その前脚は器用に赤いスティックフォンをつまんでいる。 「んん~、お利口です露草」 知朱は露草からステホを受け取ると愛おしそうに細長い腹を一撫で。 それからラレイラのステホを顔の高さへつまみ上げて眺める。 それも束の間、ステホを床へ放ると、襲いかかるような勢いでラレイラの眼前まで接近した。 「でも……あの件は……私じゃなくて……」 「はあああっ!? あの一件、『自分は悪くない』とでも言うデスか!?」 何事か訴えようとしたラレイラを知朱が怒声で竦ませる。 「もう一度聞きたいデスか?」 知朱は自分のステホでラレイラの頬をペチペチなぶる。 「昨日た~っぷり聞いたあの声を。 だが知朱は夕日色の髪を掴んで逃さない。 吐息の触れ合う距離で知朱は、恐怖に揺れる紫の瞳を嗜虐的な視線で射貫く。 「貴女の罪は誰にも許してもらえないデス」 耳朶が凍って落ちそうなほど、そのの囁きは冷たい。 「でも知朱たちなら貴女の罪を薄めて上げられるデス」 一転して罪を包み、暖めるように。 「どういう…………意味ですか?」 いぶかしげに眉根を寄せたラレイラが恐る恐る問う。 無事かもしれませんし、そうでもないかも……すべて貴女次第デス。 この意味、優しい優しいラレイラさんにならわかりますよねぇ? きっしし!」 ラレイラはただ、意志の消えた紫の瞳に床を映した。 知朱は花畑で遊ぶ少女のような軽い足取りで、ラレイラの背後へと回り込むと再び抱きついた。 そして夕日色の髪をかき分けて、耳へ唇を寄せる。 「貴女は罪を犯したデス。 ならば償わなくてはいけない。 贖罪の機会を知朱たちが与えて上げるデス。 だから貴女は知朱たちに力を貸して下さい」 諭すように、そっと撫でるように、知朱は囁き続ける。 「それに知朱たちは鬼族や魔族と違うデス。 ちゃんと罪を償っていけば貴女に歌う場を与えて上げるデス。 だがその表情は笑み崩れていた、嗜虐的に両目を見開き、唇を歪め、邪悪に。 「ではもう一度、貴女がこれから取るべき行動を、貴女の口から教えて下さい」 うなだれたラレイラは震える息を吐き出したあと、観念したように瞑目した。 「契約っ、します……貴女たちと……『 週末殺したち ( ウィークエンド・キラーズ )』と」 知朱は不意にラレイラから身体を離すと極上のワインでも一口、飲んだように多幸感満ちた吐息を天井へと吐き出す。 そして黒い髪を振り乱しながら再びラレイラの背に抱きつく。 「まぁ、そうなんデス!? あぁ助かりますぅ! ラレイラさんはいい人デスね!」 屈辱に唇を噛んだラレイラは床をさまよっていた視線を上げる。 けれど振り返ることができない。 ささいな反抗の意志さえ現すことなく視線は再び床へと落ちる。 「……お仕事……いかないと……」 ラレイラは熱病で朦朧としているかのように遠くに転がったステホへ手を伸ばした。 知朱はそれを制すことなく、彼女を両腕から解放する。 這いずるようにステホを目指すラレイラ。 それを背後から見下ろす知朱の瞳は冷たい。 「ラレイラさんを仕事場まで送りなさいデス。 あの調子で事故にでもあったら大変な損害デス。 知朱はザジの座っていた場所へどっかり腰を落とすと虚ろに、どこか自動的に、身支度を進めるラレイラを嘲るような視線で眺めた。 「ま、歌う場所は八割方、ベッドの上でしょうけどね。 きっしししし!」 喉を痙攣させるような甲高い引き笑いがリビングに響いた。 「ぬぐぐぅっ~」 一子は電信柱の影から前方を歩く二人組を注視していた。 ラレイラの隣を歩いているのは短い金髪、白いパンツスーツの女性。 一子は理司から与えられた『みつめー』を遂行すべくラレイラを尾行していた。 とりあえずラレイラの家を目指していた一子に当初、下された密命はマンション前での張り込みと、異常の報告だった。 だが昨日、すれ違った『ウソの女』の一人がラレイラを連れて外出したところから、任務は尾行へと変化した。 ラレイラは白スーツの女に他愛もないことを話しかけられていたが、まったく無視していた……と、いうよりも反応する元気がない様子だ。 時折、よろめいて白スーツの女に支えられ、笑われていた。 彼女たちを尾行する一子は、やがて駅に近い居酒屋などが飲食街へと足を踏み入れていた。 鬼志別事務所のある神大賀の歓楽通りよりも入り組んでおり店も多く、ちょっとごちゃついている印象だ。 夕方ということもあって人通りはまだ少ない。 ほどなく二人の足が雑居ビルの前で止まる。 ラレイラはその一階の店へと入っていった。 白スーツの女も続くが追い立てられるような勢いで飛び出してくる。 店の前でずっこけた彼女は困った様子で頭をかき、そのままどこかへいってしまった。 一子は店へと駆け寄り、壁に貼りつけられた電飾看板を見上げる。 「ばー…………ふぇありーてー……る?」 眉根を寄せて、アルファベットを読み上げる。 続いて店先の窓から店内をうかがうが、黒いカラーガラスのせいで中がわからない。 『ぬぐぐぅっ!』と目を細め、獣耳を立ててみるが、やはりよくわからない。 『どうしていいか判断に困ったら即連絡』と理司に指示されていた一子は店先から離れ、ビルの影にしゃがみ込んでステホを取り出した。 淡い水色の髪は、上空からでもよくわかった。 高度を下げてもらい、ビルとビルの隙間を降下していく。 地面まで四メートルほどのところで、勘の良い一子がこちらを振り仰いだ。 不思議そうにぽかんと口を開けている。 黒いコートをはためかせながら、理司はゆっくり地面へ着地した。 「理司さん、空が飛べるんですか!?」 「期待通りの反応どうも……俺は人間だよ、空なんか飛べやしない」 言いながら振り仰ぐ。 夕と夜の合間の空へと緑の輝きが三つ、踊るように舞い上がっていく。 理司はその光へと軽く手を振った。 「……召喚獣さんですか? 理司さんの?」 「いいや、俺のじゃない。 借り物さ」 理司は手鏡を取り出すと上空の強風で乱れた黒いロングコートを正し、同じく黒いハットの角度を整える。 サングラスをかけ最後に鏡へ向かってにっ、と笑う。 鋭く尖った牙が覗く。 「わぁあ! 吸血鬼の恰好ですか、これ! 知ってますよ! ゆーぶいカットの帽子とコートですよね! でもどうして……?」 素直な一子が真っ先に吸血鬼族、と認識した。 偽装の調子は良いようだ。 「食レポサイトで調べたところフェアリーテイルという店は召喚獣専用らしい。 時間がなくて難しい変装が無理だったんでね、扮しやすい吸血鬼の恰好を選んだんだ」 「なるほどー」 感心している一子の頭から、理司は予備のマントをかぶせた。 「君は召喚獣の血を引いているから入店自体はOKだが髪色と制服姿は目立つ。

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【こっちに】能力者スレ【おいでな】@VIPService過去ログ倉庫

お ひぃ しゃ る ヒゲ ダンディズム 歌詞

06 ID:S9CthkUo ようこそ、能力者たちの世界へ。 この世界は、数多の能力者たちが住まう世界。 この世界の住人は新しい来訪者にことのほか優しい。 恐れず、以下に示す雑談所や、場合によってはこのスレでも質問をしてみてくれ。 すぐにスレへの溶け込み方を教えてくれるだろう。 【雑談所。 質問や現状、雑談などはこちらでどうぞ】 PC【】 携帯【】 【はじめに】 このスレの元ネタはVIPで行われていた邪気眼スレです。 長く続けるに際して、いくつかのルールを設けています。 以下にそれを記します。 ・完全無敵の能力は戦闘の楽しみがなくなり、またスレの雰囲気も壊れますので『禁止』です。 ・弱点などがあると戦闘の駆け引きが楽しめます。 ・戦闘では自分の行動結果に対する確定的な描写を避けること。 ・基本の心構えですが、「自分が楽しむのと同じくらい相手が楽しむことも考える」ことが大事です。 ・書きこむ前にリロードを。 場の状況をしっかり把握するのは生き残る秘訣です。 ・描写はできるだけ丁寧に。 読ませる楽しみと、しっかりと状況を共有することになります。 ・他のキャラクターにも絡んでみると新たな世界が広がるかも。 自分の世界を滔々と語ってもついてきてもらえません。 ・「コテハン」は禁止の方向で! ・基本的に次スレはが責任を持って立ててください。 無理なら他の能力者に代行してもらってください。 また、950を超えても次スレが立たない場合は減速を。 ・スレチなネタは程々に。 ・スレの性質上『煽り文句』や『暴言』が数多く使用されますが過剰な表現は抑えてください。 ・基本的に演じるキャラクターはオリキャラで。 マンガ・アニメ・ゲームなどのキャラの使用は禁じます。 設定はその限りでない 【インフレについて】 過去、特に能力に制限を設けていなかったのでインフレが起きました。 下記の事について自重してください。 ・国など、大規模を一瞬で破壊できるような能力を使用。 ・他の人に断り無しに勝手に絶対神などを名乗る。 ・時空を自由に操る能力、道具などを使用する。 時空を消し飛ばして敵の攻撃を回避、などが該当します。 ・特定の物しか効かないなどの、相手にとって絶対に倒せないような防御を使う。 ・あくまで能力者であり、サイヤ人ではありません。 【一瞬で相手の後ろに回り込む】などは、それが可能な能力かどうか自分でもう一度確認を。 ・全世界に影響を及ぼしたり、一国まるごとに影響が及ぶような大きなイベントは一度雑談所でみんなの意見を聞いてみてください。 勝手に世界を氷河期などにはしないように。 ・能力上回避手段が思いついても、たまには空気を読んで攻撃を受けたりするのも大事。 ・エロ描写について 確かに愛を確かめ合う描写は、キャラの関係のあるひとつの結末ではあります。 なので、全面的な禁止はしていません。 ですが、ここは不特定多数の人が閲覧する『掲示板』です。 そういった行為に対して不快感も持つ人も確実に存在します。 やる前には、本当にキャラにとって必要なことなのか。 自分の欲望だけで望んでいないか考えましょう。 カップル、夫婦など生活の一部として日常的に行う場合には、一緒のベッドに入り、【禁則事項です】だけでも十分事足ります。 あまり細部まで描写するのはお勧めしません。 脳内補完という選択も存在しますよ。 また、有志によって制限のない分煙所も作成されました。 どうしてもあかんねん、あかんねん!というときにはご利用を。 35 ID:JB5UyVso 乙 ゆっくり休んで傷を癒してくれよな…我々も休むことにしよう ではな 『お休みなさいデスヨーサリアさん』 【頭を下げて出て行った】 【タイムリミットまであと352日…】 【To Be Continued... 感染したという自覚症状はあるのかは分からない、けれど 別の力が使える、というわけでもないから大丈夫。 ただ、感染経路が不明なんだ。 どこからどう感染するのか、それが全く以って分からない。 薬も副作用があるからあまり使わせたくない……データがあれば、また違うんだけど。 お休みなさい。 49 ID:sX87PYoo (そういえば、同じ世界とは限らないか……てっきり、同じかなと思ってしまっていたけど) りょーかい。 15 ID:sX87PYoo 支えになってくれるのはうれしいけれど、入院するのに手伝おうとしたらこちらが心配してしまうよ。 それに、お互いが支えあうのだから……とりあえず 【そう呟くと、鈴鳴の頭を優しく撫でようとする響】 今日は一緒に居るよ。 久しぶりに抱きしめたい、ぎゅーって。 69 ID:sX87PYoo うん、行こう。 79 ID:5pfDVP2o わらわは「なんぱ」な男は好かぬのじゃー きっぱりと諦めてくれると嬉しいものじゃのー 【どこか間延びした面倒くさそうな声を返す】 うつけが!いくら卑しい下民からの貢物とはいえ わらわの手に移ったからにはもうこれはわらわのものじゃ! これでわらわはたらふく「もんぶらん」を食すのじゃ! 【返す気は毛頭無いようである】 【しばらく金欠でスィーツが食べられなかったため織守は非常に甘味に餓えていた】 【織守の容姿も腕や足が? 92 ID:sX87PYoo 仕事か……それなら、俺はその仕事の手伝いをしないといけないな。 98 ID:sX87PYoo 居れる限りは、一緒にいるようにするよ。 今日は、ずっと。 他の日も、出来るときは。 08 ID:mrvUeLEo (以外に金で釣れそう・・・いや、ないか) 本当に決まってるだろ、俺は女性に優しいからな それやる代わりにデートはいいからまた会おうじゃないの 【HAHAHAと笑いながら飛ぶ様子を見やり】 【ある程度するとベンチの手帳と携帯を取った】 「あ、もしもし病院ですか?〜公園なんですけど・・・・ はい、火傷です。 57 ID:sX87PYoo 馬鹿。 【鈴鳴の手を握っていないほうの手で握りこぶしを作り、頭を叩こうとする】 【だが、力も勢いも込めていないため、あまり痛くは無いだろう】 鈴鳴と一緒にいたいことに無理はあまりないよ。 ……そのときの時間は、そう決めるだけだから。 今度、何か鈴鳴の部屋のために買ってこようか? 晃との約束もあるから、何かアンティークでも見繕うのもありかもしれない。 【こちらはベッドには腰掛けない。 02 ID:sX87PYoo (あれ……痛くしたつもりはなかったけれど……) ああ、叶えてあげる。 【ニコニコと微笑んだ表情。 鈴鳴が甘えてくれたことが嬉しいのだろう】 そっか。 分かった、覚えておく。 ……それを望むなら。 55 ID:sX87PYoo うん、おやすみ。 この時間まで付き合ってくれてありがとう。 52 ID:QqkKzQ2o ふむ、相も変わらず賑やかな事だな まあ、そうでなくてはつまらんが 【小袖に肩衣半袴、長い髪を結いあげた少女が近づいてくる】 【年齢はおそらく17、8歳。 78 ID:QqkKzQ2o ・・・寺生まれ恐るべし・・・ そして羨ましい・・・ 【「九十九」を通常通りに構える】 さあて、もう少し動き回るか 我流二刀・十二還 【両手の太刀を真っ直ぐ前に突き出し右足をやや後方に、左足に体重をかけてやや前屈の姿勢になる】 【確実に前に出ることを己に誓った構えだ。 88 ID:QqkKzQ2o 少し待て、確認する 【地面に座り込み袴を捲りあげる。 両足とも、腕と同じように赤い鱗に覆われている】 ふむ・・・確かにな。 鱗ごと砕けている おそらく骨もいかれているな 【右膝の部分の鱗は砕けており、そこから血が噴き出している】 ・・・ん 【右手を遊に向けて伸ばす。 88 ID:QqkKzQ2o ・・・完全に油断していた・・・痛い・・・ せめて事前に一声かけてくれれば良いものを・・・ 【めっちゃ痛そう。 47 ID:QqkKzQ2o 無理、痛めつけられるのは苦手だ Sだからこそ打たれ弱いの!ガラスの剣なの! ああ、またな。 41 ID:gGogyVwo 【黒髪のショートカット、何も飾りのついていないグレーのワンピースという身なりの少女が店に入ってくる】 【大きな袋を提げている。 87 ID:gGogyVwo そうなの… 色々あるのね 【男の顔を見る。 74 ID:gGogyVwo ありがとう 【少女は絵を一回撫でる】 【すると、絵が浮き出し、猫が具象化される】 【大きさは絵の3倍程度。 88 ID:a6uLf2AO 【その火傷を見ても一切動じない。 88 ID:gGogyVwo 無意識に魔力を? そういうこともあるのね …ガットは何処かの国の言葉で「雄猫」という意味らしいわ 【ガットは大人しく少女の膝の上で丸まっている。 39 ID:gGogyVwo 変換器…そうなの、わかった 【少女は袋の中から小さな袋を取り出し、石を納める】 長居したわね…そろそろ行くわ 【少女はガットが具象化したことで真っ白となった紙を撫でる。 すると、ガットは紙の上に移動し、絵に描かれていたような体勢になる。 そして紙に吸い込まれていき、完全な絵となった】 … 私はドロウ。 02 ID:MJsDfUSO 場所はここじゃあまずいだろ?移動しようか。 【男は言う。 09 ID:gGogyVwo ありがとう… これは説明のお礼。 【岩場】 【あちこちに砕けた岩やクレーターができており、所々に巨大な岩がある】 俺のお気に入りの訓練場だ。 54 ID:e9Wsof60 【道中】 何か特ダネ無いかなぁ・・・ 【紅いギャップを深く被ったロングヘアーの少女が】 【大きなカメラを手に持ち、歩いている。 81 ID:1HZYfgk0 はぁ・・・じゃ、始めますか ・・・っと、忘れてた・・・その前に俺の自己紹介を ・・・俺はアスター、今は旅人をやっています。 07 ID:QqkKzQ2o ひぃ・・・ 【懐から拳銃を取り出し毛玉に向ける】 【かなり体重を後ろにかけている。 15 ID:5pfDVP2o むー、なんじゃ? 【突然隣に座ってきた女を横目に視界に映す】 (気味の悪い女子じゃのぅ) (まあ夏の陽気じゃ。 17 ID:CWZzy9c0 そして、伸びた髪の毛を食べるんですね。 32 ID:y55hFIAO 【クロには見向きもせずに】 マリアか…刻んだぜ 屍 龍二…てめえをぶん殴る男さ! 【右腕を横に突き出す】 さぁケンカだケンカぁ! 派手にやろうぜ!!! 【キィィィ! 】 【右腕が光輝く】 【ゴン! ガン! 87 ID:QqkKzQ2o いや、あの、コートを燃やすって・・・火事場泥棒か何かしてるんですか? 【何故そうなる】 ・・・それって絶対危ない薬ですよ。 56 ID:QqkKzQ2o 坊やか。 37 ID:1HZYfgk0 【回転を終えた人形は魔翌力の糸を手繰り、アスターを男の方へ投げる】 ・・・・・・。 00 ID:xxtT436o 【山頂 大木の上】 ・・・・・・・・・。 72 ID:1HZYfgk0 あ。 38 ID:y55hFIAO ォォオ? 【足を引っかけられる】 【マリアの右足に0から100の馬鹿加速による負荷がかかる】 【ドゴォン!!! 07 ID:QqkKzQ2o また会ったね、同種さん 食べる?獲りたてだよ 【灰色の髪に灰色の瞳の少女が木の下に現れる】 【両手にはキジの惨殺死体。 37 ID:xxtT436o ・・・おぉ、あの時の。 【少女の顔を見て、驚いた表情になるも】 ・・・・・・あー・・・。 【キジを見ても何も言えず】 いらん。 00 ID:QqkKzQ2o あれは連載するに足る作品か? 顔がデッサンの十字だけで出て来た時には目を疑ったものだ 【ジャンプを読んでる奴】 ミカローか、たまに聞く名だな。 だからオレちゃんは今日も気の向くまま『ワンダー』をハンティングさせてもらうワケさ……。 NINJA…実にワクワクさせていただいた……。 なかなかに上物のワンダーな出会いだったが、果たしてそれを上回るものは現れてくれるのかね? 【どこからともなくタバコを取り出し、これまた高そうなジッポで火を付け口に運ぶ】 【なおバイクのマフラーからは『みょーんみょーんみょーんみょーん』という音が鳴り響いている。 59 ID:y55hFIAO だぁ!んだこk 【ドゴォォォォン!!! 27 ID:Olwx3UU0 あン? 【みょーんみょーんみょーんみょ……】 【バイクが停止する。 その音に気付いたらしい】 果てさて、いったいぜんたいコイツぁ何の音だい? だがフシギと悪い気分にはならないぜ…。 【男はその音の発信源を探すわけでもなく、バイクに跨ったままで、す…と右手を掲げる】 【そして数秒間の沈黙の後に】 ……そこかい? 【やがて男は発信源を突き止め、そちらに振り向くだろう…右手を降ろす。 89 ID:xxtT436o ・・・わしはまだ人間じゃけぇ。 ・・・・・・生は食えんよ。 27 ID:QqkKzQ2o 某洗剤漫画も、20巻までは悪くは無かった だがそれ以降が頂けんな ファンは何をしても付いてくると思っているのかどうかは知らんが引き延ばし過ぎだ 吾輩が好むのは、短期間に終わる連載だな 【どうでもいい事を語り続ける】 酒で構わん。 【巨大なソーラーパネルが付いたキャノン砲に変化した。 31 ID:RywJAJMo 実験狂ってまた酷いこと言うなお嬢ちゃん 俺にとっちゃデートに誘いたい女性No. 35 ID:xxtT436o ・・・・・食ったこたぁ・・・無いがのぉ。 48 ID:Olwx3UU0 …………。 【その様子に溜息を一つ溢して、近くの道路脇にバイクを停車する】 【そしてバイクから降り、少女を真正面に見据えて】 逆に聞こう、お嬢ちゃん。 37 ID:QqkKzQ2o 食べてみたら?大丈夫だと思うから ・・・まだ、人間に近いみたいだけどね 【木の枝に横になる】 うん、そうしてるとますます似てる 水辺で顔を掻いてる狸みたい ちゃんと寝てるの? しかし主人公意外にはそれなりの魅力が有るキャラがいると言うのもまた事実 立ち読みしていれば、たまに続けて読みたくなることもある 【付いて行く】 寂れている店か。 「ウェポンマン」最終兵器・ソーラーブラスターキャノン! 【巨大キャノンのソーラーパネルが収納され、代わりにスコープが現れる。 82 ID:5pfDVP2o シャルルかや? 今宵だけの関係じゃが、気が向いたならば覚えておいてやるのじゃ 【薄く笑みを浮かべる】 わらわは織守(おりがみ) 貴宝院の織守じゃ。 30 ID:xxtT436o ・・・・・・ん・・・あー・・・。 【キジを見つめて】 ・・・やっぱ無理じゃ。 それに、こいつを食ってもうたら、人間じゃおられんじゃろうて・・・。 【目を逸らす】 ホンマけ?それは困るのぉ。 【苦笑】 いや、寝ちょらん。 ・・・と言うか、寝れん。 89 ID:Olwx3UU0 まぁそういうワケだ。 被写体に断りも無しに写真を撮りまくれとお母さんに教わったかい? 【ずんずん歩いてくる】 【なお男は色黒の風貌に、その顔面の大きな傷。 左目の下の刺青、そして三つ編みヒゲ……】 【加えて案外目付きは鋭く、側面の謎なロゴさえ見えなければフツーのワインレッドのスーツを纏っているわけだが】 【こんな奴にズンズンこられたら、そりゃ笑みも引き攣るだろう】 おっとォ、そいつは失礼……。 それは今から見定めるってところかね。 21 ID:QqkKzQ2o ・・・追手じゃ無い・・・? いや、でも動けないなら今のうちに でも・・・ 【弾丸の発射されなかった二丁の拳銃を男の頭に向ける】 【視線を足元に向け首を振る】 食わず嫌いは良くないよ ・・・生まれつき人間じゃないんだけどね、私「達」 【「達」を心なしか強調し、自分はキジを食いちぎる】 ・・・どんな生き物も、眠らなかったらいつか死ぬよ 普通なら途中で勝手に眠っちゃうけど・・・あなたはどうだろうね? 【寝っ転がった体制のまま器用に姿勢を入れ替え、顔を士道に向ける】 【人形のような無表情だ。 いや、まだ人形の方が表情が分かりやすいかもしれない】 2の骸骨はなかなかの物だ。 3の女は正直部下の方に期待していたが・・・ マユリはまた別格、異質であろう サワーを頼む。 51 ID:xxtT436o ・・・ほうじゃのぉ。 人間「だった」時は、食わず嫌いなぞせんかったが。 【「だった」】 【彼はそう言った。 つまり、「認めて」はいると言うことだ】 ・・・・・・。 【しかし、彼の表情は暗い】 【まだ「受け入れて」はいないのだろう】 ・・・わしはまだ眠とうないのぉ。 90 ID:QqkKzQ2o 食わず嫌いをするのはむしろ人間だけどね 狼は、食べてから嫌いになる 【「だった」という言葉はあえて指摘しない。 50 ID:WvUrx. 28 ID:xxtT436o ・・・・・・んー・・・。 ならまだわしは人間なんじゃろうか。 【少し、吟雪の視線が痛く、辛くなり、空へと視線を逃がす】 わしは頑丈じゃけぇ、この程度の高さなら死なんよ。 【そう言って下を見て】 ・・・頭から落ちん限りは。 【訂正する。 02 ID:QqkKzQ2o ・・・・・・・・・ 【銃口を男の足元、足ぎりぎりの地面に向ける】 【無音で飛び出す二つの銃弾は、砂煙を僅かに上げる】 どっちにしても・・・貴方はジャジュルの部下・・・ あまり貴方と一緒にいたくは有りません 【拳銃を両方とも懐にしまう。 【青年は自分を中心に魔翌力を渦巻かせながらアスターに近付いて行く】 【背後から忍び寄るナイフにこそ気付かないが決して油断はしていない。 16 ID:Olwx3UU0 はン、謝れる教育は施されているというワケだ……。 全く最近の少年少女は謝れない子が多いからな、嘆かわしい嘆かわしい 【まさにオッサンである】 そしてオジョーチャン、君の今回の行動は間違いか? 答えは『NO』……何故なら、その被写体がオレちゃんだからだなぁーーッ!! 【突然ニッと笑みを浮かべる。 ぴょろんと三つ編みヒゲが揺れた】 こいつぁーニュー発見だぜ!オレちゃんはオレちゃんにとっての『ワンダー』を探しいた…。 だが!まさか『オレちゃん自身』が『誰かのワンダー』となるとはな! 逆転の発想というやつか!グゥウレイトォッ!! 【妙にテンションがハイになっている。 そして、グッと少女のカメラを覗き込もうとするだろう】 ビューティフルに撮れてるかよ?このオレちゃんのスペシャルダンディズムは? 張る胸持ってから威張るんだな〜。 そしてオレちゃんにとってソイツはホメ言葉だぜ。 08 ID:QqkKzQ2o 自分はどっちだと思ってる? 【視線を逸らさない。 82 ID:WvUrx. 71 ID:xxtT436o 分からん。 【暫く考えた後、こう答える】 【視線はまだ星が満点に輝く空に注がれている】 そういうことがなきゃええんじゃがのぉ・・・。 ほ? 【手を止められ、顔を向けて】 おぉ、すまん。 36 ID:1HZYfgk0 ・・・・・・。 89 ID:QqkKzQ2o 考えようとはしてる? 【視線は士道の喉元へ向いている】 有るから怖いんだよ。 起きて欲しくないことほど起きやすい、何でだろうね? 【手を頭の下に運んで枕にする】 【顔を向けられ視線を合わせる。 61 ID:WvUrx. お久しぶりです。 52 ID:xxtT436o 考えてはいる。 ・・・いるが、答えはでんのぉ。 ・・・喉を見てどうするつもりじゃ? わしを[ ピーーー]つもりけ? 【視線に気づき、それについて尋ねる】 ・・・さぁのぉ。 そういうもんなんじゃろうて、仕方ないけぇ。 【素直に枕にされる。 31 ID:e9Wsof60 そう・・・じゃあ改めて話しましょうか・・ 初めまして、私の名前は色冥アゲハ・・・ もう用済みの女よ・・・と言っても、今はまだ。 88 ID:1HZYfgk0 「俺の」じゃない・・・「彼女の」だ ま、君は彼女の小芝居にまんまと引っかかった訳だ・・・ 『そういうこと。 41 ID:WvUrx. 63 ID:QqkKzQ2o なら、あなたはどっちになりたいの?人?狼? 気にしないで・・・男の人の喉って、何で出てるんだろうって思っただけだから 【士道の顔に視線を移す】 嫌な事は考えない方がいいよ。 91 ID:Olwx3UU0 おっと失礼…オレちゃんとしたことが、つい名乗るのを忘れちまった。 「コウハイ」?……先輩後輩の後輩かね? …いや、人には誰にも過去があり、理由がある……深くは訊かない。 そこらへんは流石に理解してるさ…。 オレちゃんが見せて欲しいのは写真だ。 オレちゃんを撮った、な。 今ここでは見られないかね? 【無論追ったり無理矢理見ようとはしない。 その場で立ったままだ】 はっはっはーン、それもまた一興! オトナはなー、汚くて複雑で色々大変なモン背負ってたりするのさ… それから逃げるために酒を飲む…オレちゃんは酔うことに酔いたいタイプでね 【逆切れしよーが何しよーがこの男のテンションは止まらない】 【そして、酔っていると言ってるが到底酔ってるようには見えない。 11 ID:xxtT436o できれば、人。 ・・・じゃけぇ、さっきも言ったとおり、起こってもうたもんはしょうがないけぇ。 吹っ切れたら、狼として生きるかも知れん。 あぁ、そりゃすまんかった。 ・・・喉仏がそげに珍しいんか? 【吟雪の顔を見つつ苦笑する】 ・・・ほうじゃのぉ・・・考えんことにする。 【目を閉じるのを見て】 ・・・ここで眠らんといてくれや。 わしも釣られて寝てまうけぇ。 53 ID:Olwx3UU0 覚えていただけて光栄ですよ…。 【ふっ、と笑む】 如何ですか、マック=ザ・スプラッターの足取りは……。 私はもう殆どの留置所を調べ終わったところです。 恐らく、もういまにでも見つかるでしょう。 というか案の定遅くて申し訳無い…。 85 ID:e9Wsof60 ふふ・・・実はね。 この前、一人の女の子に説教したら・・あっさり無視されちゃった 【そう言うと、小さく俯く】 私はただ・・・・・ただ。 58 ID:1HZYfgk0 『まず私が呼び出されて貴方の方に投げられる。 ここまではアスターの意志』 【背中からナイフを向ける人形が語り出す】 『ここからは私の小細工。 私がレーザーを弾くときに魔翌力の糸を見せた』 『これで貴方は私がアスターに操られていると思い込ませられる』 あのとき糸は俺からではなく、彼女から延びていたんだな、これが。 54 ID:y55hFIAO (…あぁ…確かこの感覚は…ウェインとやった時の…) (…なんだっけか…) (…あぁ…そうだ…) 【ドゴォン!!! 50 ID:QqkKzQ2o ・・・人になるのは難しいよ、本当に あなたは人として育って来たからいいだろうけど、自分の事を知っちゃったしね これからどうなるかはあなた次第・・・ ・・・近くで見ることってあんまり無いからね 何時もはいきなり噛み千切るから 【人間の常識とはかけ離れた言葉を吐く】 私もまだ眠くないよ。 ちょっと目を休めるだけ 声だけ聞けば会話は出来るでしょ? 【顔の横の耳が引っ込み、頭から狼の耳が生える】 【狼の耳をぴくぴく動かし、自分に眠気が無い事をアピールする】 ・・・・・・・・・悪くない 【再び半分ほど一気飲み。 66 ID:1HZYfgk0 『そしてその後、私がアスターを投げ、同時に糸を引きちぎる』 『これで私とアスターで貴方を挟み、なおかつ私がしばらく動かないことで、操られているという先入観を引き立たせられる』 『あとは機を見計らって後ろから襲うだけ。 17 ID:5pfDVP2o うむ、ご苦労じゃったの! 今宵は有意義な時間を過ごすことができたのじゃ。 30 ID:xxtT436o ・・どうなる・・・か・・・のぉ・・・。 ・・・・・・わし次第といわれても、なんも分からん。 ヤル気が起きんだけじゃ。 おぉ、なら存分に見てもええぞ。 別に減るもんでもないしのぉ。 【ニィ、と笑うも】 ・・・人も喰うんけ? ・・・あ、いや、まぁ・・・別に辞めろとは言わん・・・わしも牛や熊、猪とか食う。 じゃけぇ、お互い様じゃけぇのぉ。 【その後のことを聞いて、やはり表情が暗くなる】 それは違うぜよ。 会話っちゅぅもんは、目と口と耳でするもんじゃ。 会話したかったら目を開けい。 ここに載っている場所に彼が居ないことは確認しました。 これと照らし合わせば、或いは今、見つかるでしょう……お願いします! 【その表情は真剣そのものだ。 それもそうだろう。 長年追い続けた、彼のシアワセを砕いた元凶】 【ずっとずっと足取りがつかめなかった。 55 ID:e9Wsof60 は、はぁ・・・よ。 39 ID:N. 39 ID:VBJ2fEYo 久しいですね・・・・・・セリーヌ。 私は大丈夫よ・・・きっと。 35 ID:jmixn0Yo ・・・それは嫌じゃのぉ。 まだ、護ると誓ったモンを残しては逝けん。 【閉じた瞼を見つめる】 人間だって人間を食う・・・のぉ・・・。 ・・・そげな話聞いたこともないのぉ、実際わしは食ったことないぜよ? 【顎を撫でようとするも、両手が塞がっているので何もできない】 ほうか、そっけないのぉ。 しっかり嵌められたって訳か。 18 ID:N. 19 ID:GgEwnco0 おうよ。 以後お見知りおきを 【再びお辞儀する……が、その時彼は後輩の首筋に気付いたらしい】 …………。 【そして色々と悪い方悪い方へと想像を働かせているようだ】 【まさかあんな先輩が居るとは思っていないだろうし】 はっはっはっはンンン!オレちゃんはオレちゃんさ!文句あるかね!? 個性は個人を引き立て面白さを倍増する!まさにワンダー! ワンダーはワンダーを引き付ける!気がする!だろう? 【ハイテンションすぎてどーしよーもなくなってきた。 いいトシなのに】 おや、随分と……。 だが……良い。 実に良い。 どこかホッとするような、良い雰囲気だ… 良い相棒をお持ちだな、後輩。 94 ID:VBJ2fEYo 良いことじゃないですか。 93 ID:jmixn0Yo ・・・それはそうじゃが・・・。 まだ、迷っちょぉ奴になぞ、護られたくもなかろうて・・・。 ・・・・・・カカカ。 【言い返すこともできず、笑う】 じゃけぇ、はよぉ覚悟決めて帰らんとのぉ。 ・・・そげに見たいもんでもなし。 それに、まだ怖いんじゃ。 今、街に出たら・・・人を襲いそうでのぉ・・・。 93 ID:EDVLJtw0 『お疲れさま。 57 ID:N. 67 ID:VBJ2fEYo まぁ僕も抜けましたからね・・・・・・・ はっきり言って組織として弱すぎますから。 47 ID:pn2EGGso ・・・中途半端に放り出されるのと、どっちが嫌だと思う? 【目を開く。 瞳は金色に変化しており、闇の中でも士道の表情をはっきりと捉える】 襲うなら襲えばいいじゃない。 50 ID:GgEwnco0 これくらいどうってことないですよ…。 私には戦闘能力がありませんから。 これくらいしか出来ません。 ……家族の……幸福を。 生命の誇りを無惨に蹂躙されたのです……。 なんか任せちゃったみたいで少し悪いかな…。 49 ID:pn2EGGso 夏休み、か。 吾輩は年中休暇のような物だがな 気が向いた時に最短のルートで行動すれば目的は果たせる そもそも、街で無節操に能力者を襲撃した所で何も意味は無い まあ・・・精々目くらましが良い所か 人員不足など、少数の精鋭をもってすれば足りることだ あまり人数が多ければ統制が取れん。 07 ID:N. 88 ID:jmixn0Yo ・・・・・・分からん・・・。 じゃが、今帰っても何にもならんのはわかる。 【少し俯き】 ・・・なぁ、わしは勝手か? 【顔を上げ、吟雪の金色の瞳を見つめる】 【いつの間にか瞑っていた右目をも見開き】 【その穴から覗く漆黒が、吟雪を見つめる】 ・・・・・・それを我慢するんが、人じゃけぇ。 37 ID:VBJ2fEYo まぁ、目的ありましたけど出鼻から挫かれましたからね。 79 ID:N. 79 ID:kTJZZI20 ・・・? 【お辞儀し終わり、首を上げた後輩は 一瞬、ちらりと見つめる。 この人。 62 ID:jmixn0Yo ・・・・・・しかし、わしは人じゃないけぇ。 ・・・人のアイツには会えんよ。 あぁ、これも勝手じゃのぉ。 【右目を瞑る】 どうじゃろうか。 ヤル気はあるが、自信は無い。 41 ID:N. 15 ID:zNj3W1U0 ・・・ばれましたか 【同じく苦笑、頭を掻く】 さあ?貴方のこと、よく知ってるわけじゃないですから ・・・アナザー、でいいですよ。 05 ID:jmixn0Yo ・・・・・・ほうか・・・勝手、か・・・。 【黙りこみ】 ・・・・・・。 【一瞬、呆然として】 ・・・そうか。 その手があったか。 ・・・カカカ、ぬしゃ、頭ぁ良ぇのぉ。 カカカ。 91 ID:pn2EGGso メタ発言で返して悪いが、それは吾輩も同様だ 襲撃に必要なのは人数では無かろう・・・まあ、防衛側の人数にもよるが 【コップの中身を一飲み】 ふむ・・・統一性の無い名前だ 鍵と言うのは物理的な意味か?それとも比喩か? ・・・出来ぬ事など無い、知らぬ事など無い、つまらんなそれは 暫くは楽しいかも知れんな。 全知全能の自分に酔いしれるのは しかし、いつか虚しくなるだろう。 86 ID:VBJ2fEYo 僕の国にいます。 なんか置手紙が置いてあって、僕の国にいってみたい。 よろしく頼むぜ 【ふ、と何処か苦笑いの混じった微笑みを向けた】 カッコよさを求めてるんじゃないね!ワンダーを求めてるのさ! イ デ ア 『ワクワクする感覚』は全国共通!それは何ものにも妨げられない永久不変絶対的真理!! 強いて言えばダンディズムが欲しいってところかな〜ン 【実に、ああ、実に満足そうな笑みを浮かべて勝手に恍惚している】 【もうだめだこいつ】 不当な理由で自由を妨げられる人がいる! それを助けたいと思うのは必然かもしれないが、世の中そう甘く出来ていない……。 57 ID:5zBMJMSO ……そんな事ないさぁ… 【抱き着かれ】 そんな事ないさぁ!!迷惑なんかどんどんかけてくれさぁ!!私はお前の師範だ。 90 ID:jmixn0Yo ・・・どうすりゃええか、わかるか? ・・・んー・・・わしは喧嘩屋じゃけぇ。 ぬしゃの言葉に置き換えたら、強いもん、つまり面倒な獲物ばかりを狙っちょる奴じゃったけぇ。 考えもせんかったわ。 カッカッカ。 42 ID:GgEwnco0 第74留置施設エリア…………Tower Without Name……! 【画面に映し出されたその施設を見据え、ぎり、とキルベルクの表情が硬くなる】 遂に……遂に辿り付いた……道理で見つからないわけだ……。 【真織に向き直って】 ありがとう、真織君……君や、皆の協力のおかげです……。 …ですが、ここから始まる……ここから先は、恐らく、生命のやりとり。 死と常に隣り合わせ…私達が相手にする者は……限りなくイカれた殺人者。 …それでも、協力して……いただけますか……。 【その面持ちはかつてなく真剣だ。 75 ID:N. 26 ID:pn2EGGso ・・・私が答えていいの、それを? 私は良いけど、あなたはそれで良いの? 【目を開ける。 25 ID:N. 94 ID:jmixn0Yo ・・・あー、やっぱ待ってくれや。 【目を瞑って、思考を開始】 ・・・・・・ん、やっぱり自分で考えることにする。 ・・・悪い。 【ニィと笑ってナデナデしてから】 ・・・お。 【掴み、離され】 ・・・すまんすまん、つい癖でのぉ。 【その手で自分の頭をポリポリと掻く】 【照れ隠しのつもりだろうか】 ちゅうか、そんなに嫌なら口で言やぁええじゃろうに。 82 ID:N. 25 ID:VBJ2fEYo 教えてくださいよ・・・・・・・・ ロマンとかですか?もしかして。 00 ID:pn2EGGso ・・・・・・・・・ 【体を起こす。 35 ID:5zBMJMSO 水月!! 【追いかけようとするが倒れる】 ………また……クッ……私は………馬鹿さぁ……クソッ!!!クソッ!!! 【水月が立ち去ったあと泣きながら地面を叩く銀子の姿が】 /何故こうなったのか俺にはわかりません。 コレを読んでくれた人がこの事件を解いてくれる事がただ一つの願いです。 45 ID:N. 73 ID:jmixn0Yo ・・・・・・ほうか。 ・・・じゃが、同じじゃろう。 わしらは、同じ「人」狼じゃ。 02 ID:VBJ2fEYo ロマンチストですね・・・・・・・ 実際は人間が生身で突撃したら血液が沸騰して風船のように膨らみ破裂しちゃいますよ? さらに絶対零度から数十万度まで温度の差がありますし。 怖いところですよ?宇宙は。 70 ID:GgEwnco0 なるほど……しかし、納得した部分もあります。 何故あれだけ探してもなかなか出てこなかったか……こんなところに放り込まれていたとは。 よく見つけられたと言ったところでしょうか… 【同じく画面を見つめる。 そうなれば、勝ち目は非常に薄いです。 【俯くが、すぐに決意の篭った瞳を携え、顔を上げ真織を見据える】 ですから、『先手必勝』……恐らく私たちの方が一手早く、情報を掴んだでしょう。 後はなんとかしてマックと接触し、奴等の情報を聞き出す……。 そして、マックを餌に奴等をおびき寄せるのです……それが今回の作戦。 絶対に私ひとりでは出来やしない……。 君たちの協力が、必要不可欠なんです。 ありがとう、真織君……。 本当に感謝しています。 本当に……。 12 ID:WzoFgwMo 【とある街 マジックアイテムショップ】 あの、えと……これとこれと、あとこれ……なのですが、大丈夫ですか……? 「ふむふむ、まあ取り寄せられないことも無いがねぇ。 ちょいと時間掛かるよ?」 【怪しいアイテムやなにやら訳のわからない道具などが所狭しと詰まれた店内に】 【少女の声と店員らしき男の声が響く】 【少女はリストに希望の商品名を書き込み、それを店員に見せ注文しようとしているようである】 あの、出来るだけ早く……お願いできませんか?えと、お金、追加でお支払いしてもいいですから…… 「ああ、いいよいいよそういうのは。 ま、俺に任せておきなって。 最速で取り寄せてやるぜお嬢ちゃん!」 あ、ありがとうございます…… 【少女は礼儀正しくお辞儀をする】 「それにしても嬢ちゃん。 まったく、世知辛いねぇ。 どいつもこいつもまともにゃ生きられねぇってか」 …… 「つまんねぇ事聞かせちまったな。 すまねぇ嬢ちゃん。 02 ID:N. 44 ID:ULcjXJMo …夢の国マジカントにあるらしいからな『夢想』のカギは…実態がないってのもありえる話だ 世界を巡る旅だったらもうやった。 86 ID:GgEwnco0 【そしてルーカスは、笑みの裏で静かに思考を巡らせていた】 【首筋から見えたあの傷の痕……尋常ではない。 はっはっはン、と笑みを浮かべている】 おやおや、忙しいねぇ……若いのも大変だ。 ああ、また会おう後輩君。 写真は楽しみにしているぞ!オレちゃんのダンディズム溢れるフォトグラフをな! 【去りゆくその背に声を投げかけ、手を振った後】 ……そう、これはオレちゃんが掴み取った自由だ。 何があろうと変わらない……変わっていいはずがない。 オレちゃんは生きる……ExtRemE FreE……何処までも自由に、WondeRを求めて……。 54 ID:jmixn0Yo ・・・んぉ? ・・・あぁ、そういやぁそうじゃったのぉ。 わしは平野士道 ひらの しどう 聖都郊外でラーメン屋を営んじょる。 いつでも食いに来い。 腹いっぱい食わせちゃるけぇ。 【大して驚きもせず、ニッと笑って】 で、ぬしゃは? 確か、ぬしゃの名も聞いちょらんかったはずじゃが。 06 ID:N. 82 ID:GgEwnco0 ……?どういう、ことですか……? 【その言葉が気に掛かったのだろう、顔を上げて尋ねる】 いえ、私の中ではとても大きなことなのです……本当に、ありがとう 【微笑み言う。 が、その笑みは何処か落ち着かない。 無理も無い。 09 ID:kTJZZI20 ・・・ふふ。 そうえいば・・・貴方。 73 ID:pn2EGGso 夢の国、か。 よし、職場旅行はそこにするとしよう 今から準備は始めねばな 『情報』に『精神』、そして『全能』・・・ 世界を構成するもの、そのものを手に入れるつもりか? この世界、興味を失えるほどに薄いものだったか? 吾輩まださほど長くはこの世界におらぬが・・・そうは思えんが 日本とやらは暫く気が向かんな。 この世界に飽いたら訪れるかも知れん 【自分なら易々と出来る、とでも言わんばかりの口調】 今の世界は平和で有ろう?なら、そこに僅かばかりの悪を注ぐ 悪党などというのは単純な物が多い、一人が動けばまた一人、ドミノのように動き出す ある程度動きだしたのなら、その火に油を注げばよいだけだ 【抽象的な言葉ばかりだ】 ふむ、それは良いな。 80 ID:VBJ2fEYo わかりました・・・・・ではまた・・・・明日。 25 ID:N. wI4oU0 うむ。 17 ID:jmixn0Yo ほうか、ええ名じゃのぉ。 よろしく、吟雪。 【ニィと笑って】 ・・・ん、なんじゃ。 93 ID:pn2EGGso うん、帰る・・・ 【暫くの沈黙】 さようなら、士道。 大丈夫、痛くなんかないよ? 【笑顔で言う。 80 ID:GgEwnco0 確かに……あの人間伐採機とまで称されたマックが何のアクションも起こさないとは考え難い……。 加えて、その留置場のデータを拝見させていただくと、脱獄者ゼロじゃないですか。 正直な感想を述べさせていただくと、『ありえない』……そんなこと……。 凶悪犯ばかりを収容しているのでしょう?彼らのことだ、如何なる手段を用いてでも逃げ出そうとしそうですが……。 【画面を小難しい顔で見つめながら思考する。 26 ID:jmixn0Yo ・・・応、じゃあ「また」のぉ。 63 ID:pn2EGGso 『飢え』か。 吾輩、常に知識に飢えている この世界の能力者の力はどれほどか? 複数の能力者が力を束ねれば、それはどれほどの物になるか? 一個の生命の悪意は世界をどこまで変えうるか? 複数の悪意の集合体は、この世界をどれだけ動かせるのか? 【全く酔った様子は無い。 大仰な言葉は癖のような物だろう】 その手、中々に面白そうだが・・・貴様の望みほどには興味を惹かれんな 【手にはさほど関心を持たない】 少なくとも、暫くは目を引くようなシーンは撮れんだろうな。 今は火種を捲いているだけだ ん?何、ただの小娘だ。 34 ID:GgEwnco0 ……まさか、能力を封印するような『何か』があるとでも……? 【真織の推測を聞き、まさに信じられない、といった風で】 馬鹿な、そんな代物……。 そんなものが仮に存在するとすれば……。 ……いや、ですが、あながち間違っていないかもしれませんね。 相手は我々の想像を軽く凌駕する、狂った鬼畜や殺人鬼どもです。 ならばそれを抑え込むために、また想像を絶する何かがあってもなんら不思議ではない。 ……もうこんな時間か。 【そこで、左腕にはめた腕時計を確認する】 私はそろそろ行きます、真織君。 早々に準備を開始しましょう……今日は本当に有難う。 来るべき日……どうかよろしくお願いします。 …………。 27 ID:pn2EGGso 吾輩、少年趣味は有るが幼女趣味は無いのでな 【特に変わらないナーガ】 ある程度手を出して動きを眺める・・・ライフゲームのようなものか 報告によれば、まさしくその通りの展開だったようだな 途方に暮れている、では生易しいような気もするが だが、丁度良かった。 34 ID:pn2EGGso まあまあ、まさか無能力者だけで何か出来ると考えているわけでは無いんでしょう? 能力者も何人かいないと、違いますか? 【仮面を外し、ローブのフードを下ろす。 15 ID:GgEwnco0 …………フッ 【突如、笑みを溢す……何処か自嘲的な笑みを】 仰るとおりです……私は、醜き感情に囚われた復讐鬼……それ以外の何でもありません。 それくらいしか……思いつきませんよ。 29 ID:ULcjXJMo ちっくしょー 【くやしそうに】 『夜の国…あんたそこの住まいなのか…なんだな…』 ああ考えておく…夜の国か 忙しくて仕方なさそうだなナーガ…その殺人犯できればスタッフにならねーかな… なんせ猟奇殺人犯だろう…ワクワクする あいつらもまた敵が多いねえ…クケックケッ あばよ、また会おう 『またな…なんだな』 【そう言って彼らは去っていく】 【To Be Continued... 大剣は岩を両断しメリケンサックを装着したパンチは巨大な岩を砕く。 拳銃は岩にめり込み、数本のナイフが岩に浅く刺さる】 【そして虹色の剣を手に取り、女性の方を向く】 ね?本物でしょ? 【少し背伸びし、胸を張りながら自慢気に言う。 ですが、揺るぎませんよ……私は……。 生憎と……頭が良い方ではないのですよ。 今は……それを成し遂げることだけで一杯一杯なのです。 それで全力なのです……後のことを考える余裕なんて残っていません。 これは間違っているのでしょうが……ならば私は間違った道を走りましょう。 今の私には、ただただこの眼前に走る、一直線の道以外は、見えないのです。 そして、その道の果てもまた、見えないのですよ。 【そこで、踵を返した】 今日は有難う御座いました、深く感謝しています……。 さようなら、真織君。 また会いましょう。 アタシは能力者で、でも攻撃手段がない能力者って事かな。 76 ID:pn2EGGso おう、これは手厳しい 【手を引っ込める】 ええ、おかげで銃器はなかなか売れ行きが良いですねえ アタシは商人、利益には目ざといんですよ テロリストの皆さんが大きく暴れてくれれば治安は悪くなる 護身のために武器を買う人間は増えます そして、武器に対抗するにはより強力な武器。 99 ID:pn2EGGso アタシだって思想の一つや二つあるんですよお ただ余り人に見せないだけッス ええ、いつか向こうから訪ねてくるかもしれないッスねえ 何せ普段から退屈そうにしているお方ですから ・・・何はともあれ交渉成立ッスね これを見て下さい 【ローブを脱ぐ。 49 ID:5zBMJMSO 【とある病院】 『コレ以上、無理な運動をするとアナタの体が持ちませんよ?アナタは一見お若いですが…病気は』 ……わかってるさぁ……けど師範として…弟子の暴走を止めるのは当たり前さぁ 『……………わかりました。 23 ID:BJsRwZso 【公園】 【黒髪のショートカット、白い瞳、何も飾りのついていないグレーのワンピースという姿の少女が、ベンチに腰掛けスケッチブックを持っている】 【少女はおもむろにスケッチブックの6ページ目を開く。 そこには薄い灰色の塗られた兎が描かれている。 80 ID:Lg4es. 01 ID:Lg4es. 97 ID:Lg4es. 88 ID:Lg4es. 16 ID:Lg4es. 49 ID:BJsRwZso そう …ただの趣味だから特別に上手いわけじゃないけど 【そう言ってドロウはスケッチブックの3ページ目を開く】 【縞模様のあるウミヘビのような絵が描かれている。 78 ID:Lg4es. 16 ID:BJsRwZso そうね 自分のしたいことが仕事として出来るって素敵よ… 【引き寄せられる。 86 ID:Lg4es. 58 ID:Lg4es. 32 ID:Lg4es. 87 ID:Lg4es. 59 ID:Lg4es. 45 ID:Lg4es. 16 ID:BJsRwZso 【レプスは仰け反ってデコピンを回避、紫を気に入らないような表情で睨む】 「〜ッ!そうだな…主は悪くない。 02 ID:Lg4es. 94 ID:Lg4es. 24 ID:PzhEe2AO …? (…あったけぇ…) 【包み込まれた瞬間】 【キィィィ! 】 【右腕が光輝く】 【ゴン! ガン! 81 ID:Lg4es. 08 ID:BJsRwZso 「くっくっく…童貞なのは認めよう。 22 ID:Lg4es. 95 ID:Lg4es. 83 ID:Lg4es. 29 ID:Lg4es. 20 ID:Lg4es. 74 ID:Lg4es. 26 ID:PzhEe2AO 【ドゴォン! 95 ID:pn2EGGso 【公園】 ・・・もう少し前方に体重を乗せるべきか・・・ それとも移動速度を重視すべきか・・・? 【小袖に肩衣半袴、長い髪を結いあげた少女が居合いの構えを取っている】 【年齢はおそらく17、8歳。 40 ID:PzhEe2AO (もっとだ) もっとっ もっと! もっとぉ!! もっと…っ輝けえぇぇぇぇえッッッ!!! 【カッ! 58 ID:jmixn0Yo 【公園】 ・・・あー・・・だりぃ。 【特攻服風の和服を着た右目尻に黒子がある少女がベンチに腰掛け空を見上げて太陽にメンチをきりながらうなだれている】 あぢぃー・・・。 53 ID:PzhEe2AO 【ドゴォン! 54 ID:pn2EGGso JOJOは読んでないから分からないです・・・ はい、暗殺部隊の・・・部隊長でした だから・・・出来ることは戦闘だけですし 洋服くらいなら縫えますけど、ね 【懐の銃を抜く。 86 ID:PzhEe2AO 【】 【激突音が】 【ドゴォン! 31 ID:jmixn0Yo 【森】 ・・・・・・。 39 ID:jmixn0Yo ・・・ほ? 【絶句】 あ、飛鳥? ど、どうしたとよ、こげんとこで蹲って。 そ、それにどろどろじゃなかか。 05 ID:jmixn0Yo 応、わしは士道ぜよ。 【しゃがんで、飛鳥と視線を合わせ】 どしたと。 39 ID:jmixn0Yo ・・・・・・あ・・・。 【そこでやっと自分の所為と気づき】 ・・・すまんのぉ。 こげな目にあわせて・・・。 09 ID:jmixn0Yo ・・・そ、それは・・・・・・。 【突如表情を暗くして、俯く】 ・・・・・・あ・・・あぁ・・・こいつけ? 流石に空腹で山篭りはきついけん、とりあえず捕まえたんじゃが。 73 ID:jmixn0Yo ・・・すまんが、それはできん。 90 ID:jmixn0Yo ・・・今は、話せん。 覚悟ができたら話すけぇ、それまで待っちょくれ。 23 ID:jmixn0Yo いや、今日は帰ってくれんか。 ・・・当分、整理はつかんけぇ。 【顔を俯けたまま】 ・・・わしはまだ、帰れんけぇ。 94 ID:pn2EGGso ・・・・・・ 【手招きされた方向へ近づき司の顔を眺める】 【懐から黒い布を取り出し、鼻と口を覆うように巻きつける。 01 ID:jmixn0Yo ・・・はぁ。 【数分の沈黙の後、溜息を吐き】 頼むけぇ、帰ってくれんか。 ・・・じゃないと・・・・・・・・・喰うぞ。 76 ID:jmixn0Yo ・・・ほうか。 ・・・ここまで言っても帰ってくれんか。 【数秒の沈黙、そして】 ・・・・・・仕方ないのぉ。 40 ID:jmixn0Yo ・・・・・・これ、見ろや。 【首を掴んでいる手とは逆、つまり左手の人差し指で左目を指差す】 【その瞳は、士道の髪のように金色に光っていた】 わし、こげな目じゃなかったじゃろう? ・・・最近は爪も、牙も生えてきちょぉ・・・。 分かるか?前のわしじゃないんじゃ。 71 ID:jmixn0Yo ・・・好きぜよ、飛鳥ののことは。 ・・・・・・嫌いなわけ・・・なかろうや・・・。 【声が、自然と震える】 ・・・しかし、それとこれとはやっぱり違うじゃろう。 ぬしの変化は、「人」としての。 ・・・わしの変化は・・・「狼」としての。 根本的に、違い過ぎるじゃろう・・・。 17 ID:pn2EGGso ・・・・・・? 【椅子に座ったまま首だけをそちらに向ける、鼻と口を黒い布で覆った女】 【軍服を着ており髪は薄紫、眼は紫。 69 ID:PzhEe2AO …Zzz 1001 : 1001 Over 1000 Thread ,. 0】 (・)。(・); このスレッドは1000を超えました。 @_,. ヽヽ___ノ 次スレを10秒以内に建てても死にます。 35 Powered By VIPService Pastlog. cgi Ver2. 0 Powered By Script Base by.

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楽曲の基本情報 今回紹介していく 「I LOVE…」は、人気沸騰中の国内バンド、Official髭男dismのシングル曲。 また同楽曲は上白石萌音と佐藤健が共演するTBSドラマ 「恋はつづくよどこまでも」主題歌の表題曲であり、そのために書き下ろされたナンバーになります。 つまり楽曲に込められたメッセージを真に読み取っていくためには、大まかな ドラマの理解が必須なのですが、、、これに関してはOfficial髭男dismさん本人がコメントを残しています。 それが以下。 今回、「I LOVE…」という曲を作りました。 リスナーの皆さんにとっての大切な存在を思い浮かべながら聞いていただけたらうれしいです。 この前情報だけで、楽曲の雰囲気に共通する愛の深さが伝わってくる。 MVでも世界中に存在するたくさんの愛の形が描かれていましたね。 髭男が綴る 「広義的な愛 LOVE 」はどのように表現されているのでしょうか。 さっそく楽曲考察に移っていきましょう。 楽曲名「I LOVE…」とは まずは楽曲タイトルについて 「I LOVE」とはシンプルに和訳すると 私は愛している。 という意味になります。 楽曲タイトルとしての「I LOVE」も間違いなく上記の意味であるのですが、語尾に敢えて付けられた 「…」が奥ゆかしさを感じさせますね。 愛ひいては感謝の歌。 藤原さんはそれをどのように言語化したのでしょうか。 スポンサーリンク 歌詞 僕が見つめる景色のその中に 君が入ってから 変わり果てた世界は いつも卒なくこなした日々の真ん中 不思議な引力に逆らえず崩れてく I Love なんて 言いかけてはやめて I Love I Love 何度も 高まる愛の中 変わる心情の中 燦然と輝く姿は まるで水槽の中に飛び込んで溶けた絵の具みたいな イレギュラー 独りじゃ何ひとつ気付けなかっただろう こんなに鮮やかな色彩に 普通の事だと とぼける君に言いかけた I Love その続きを贈らせて 見えない物を見て笑う君の事を 分かれない僕が居る 美しすぎて目が眩んでしまう 今も劣等感に縛られて生きている I Love I Love 不恰好な結び目 I Love I Love 手探りで見つけて I Love Your Love 解いて 絡まって 僕は繰り返してる 何度も レプリカばかりが飾られた銀河 カーテンで作られた暗闇 嘆く人も居ない 鼠色の街の中で I Love その証を抱き締めて 喜びも悲しみも句読点のない想いも 完全に分かち合うより 曖昧に悩みながらも 認め合えたなら 重なる愛の中 濁った感情の中 瞬きの僅かその合間に 君がくれたプレゼントはこの やけに優しい世界だ イレギュラー 独りじゃ何ひとつ気付けなかっただろう こんなに大切な光に 普通の事だと とぼける君に言いかけた I Love その続きを贈らせて 受け取り合う僕ら 名前もない夜が更けていく 作詞作曲:藤原聡 スポンサーリンク 歌詞の意味・解釈 1番 僕が見つめる景色のその中に 君が入ってから 変わり果てた世界は いつも卒なくこなした日々の真ん中 不思議な引力に逆らえず崩れてく I Love なんて 言いかけてはやめて I Love I Love 何度も まず前提として、冒頭文でも述べたように 親から子供に向けての愛 という視点を軸にして歌詞の考察を進めていきます。 生きている景色に君が入ってきた瞬間、つまりは君がこの世に生まれてきてくれた瞬間、僕の世界は一変する。 1番では 僕から見た君の輝き が強く強調されて描かれており、自分を変えてしまうほどの影響力を持つ存在の大きさ、ひいては 出会えたことの喜びがこれでもかと言うくらい凝縮されています。 不思議な引力で君へ吸い込まれる僕は、いつも君のことばかり考えている。 それくらい君に対する愛は絶対的なもの。 これから展開されていく歌詞はさらに愛に溢れています。 歌詞を追っていきましょう。 サビ1 高まる愛の中 変わる心情の中 燦然と輝く姿は まるで水槽の中に飛び込んで溶けた絵の具みたいな イレギュラー 藤原さんは楽曲について 「人生を彩る全ての大切な存在へ」とコメントを残していましたが、まさに 「彩る」という言葉通りに色彩的な表現で心情の表現がなされています。 特に秀逸的なのは 水槽の中に飛び込んで溶けた絵の具 という歌詞表現であると個人的に思っており、本来「透明」であった水の中に「色鮮やかなインク」が混じった。 インクが滲んだようなジャケット写真の伏線回収ですね。 こんなにも燦然 キラキラした 存在がいるなんて、僕にとっては本当にイレギュラー。 予測の範疇を超えた愛おしさは、まさに人生の例外。 独りじゃ何ひとつ気付けなかっただろう こんなに鮮やかな色彩に 普通の事だと とぼける君に言いかけた I Love その続きを贈らせて ここの歌詞に関しては• 子供に対する愛情• パートナーに対する感謝 のどちらに当てはめても筋が通る、とにかく感謝と愛情に溢れた内容だなと感じました。 君にとっては普通のことかも知れない。 だが僕にとっては君の存在が、ひいては当たり前に一緒にいてくれる家族の存在が心から嬉しいものなのだ。 なんせ家族は人生に色を与えてくれた特別な存在なのだから。 ここでふと感じたことが1つ。 それは藤原さんが綴る色彩的な愛情表現ってとても素敵だなと。 というのは別楽曲でも 素敵な解釈ですね! ただ2番は僕は違う解釈でした。 もっと切なさを感じてるのかなと。 自分が見えなくなってしまった世界を感じれられる子供に対し、眩しいくらいの純粋さを感じ、それが分からない自分自身に劣等感を感じている。 なんとか君の世界観に近づきたくて君との間にある結び目を見つけて解いては絡まる、そんな事を繰り返してる。 大人たちが作ったレプリカだらけの世界、人工的に作られた暗闇、まるで白黒みたいな無機質な世界かもしれないけど、自分があなたを愛してることが生の証なのだとかんじて、あなたを抱きしめる。 という理解でした、その方がラスサビにつながるかなと。 とにもかくにも想像力かきたてるいい歌詞ですよね! 素敵な解釈ですね! いろんな解釈ができそうです。 僕は大前提としてなぜI LOVE YOUとはっきり言えないのか、と言う疑問が残ります。 子が親に対してI LOVE YOUとはっきり言えないなんてことはないと思います。 僕はプリテンダーで言われるのと同じく不倫の歌だと思ってます。 もしくは教師や生徒など世間的に歓迎されないような関係。 はっきりI LOVE YOUと言ってしまえない苦悩があると感じます。 どう言う関係なのか、不格好な結び目を解いて、絡まって、、、 逆に名前のある夜は誰と過ごしているのだろうとか考えます。 このI LOVE…とプリテンダー、イエスタデイも不倫の歌だと思ってます。 藤原さんは法の前に人として愛してしまうことと現実の世界での狭間の心情を歌っているからヒットするのだと思います。 今世間からめちゃくちゃ叩かれる不倫ですが、それを含めながら楽曲に乗せてヒットさせ、国民的歌番組である紅白で歌ってしまう藤原さんはさながらバンクシー的な天才感を感じます。 雑誌などのパブリックコメントも仕掛けの様な気がしてなりません。 ちなみに不倫は当事者同士の問題で肯定も否定もしませんが、反倫理的行為であって、反社会的行為とは言わないかと。

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