症候 性 てんかん と は。 てんかん(小児てんかん)について、発作の種類、原因、治療法、日常生活の留意点など

てんかんとは(症状・原因・治療など)|ドクターズ・ファイル

症候 性 てんかん と は

【てんかんとは】 てんかんは反復、自生する発作(てんかん発作)を主体とする慢性の中枢神経疾患である。 その発作は過剰なニューロン発射(てんかん脳波)から由来するが、もたらされる臨床症状や脳波所見は様々で一律ではない。 なお、明らかな基礎疾患より生ずる発作及び熱性けいれんは、臨床上てんかんから除外される。 人口の0.3%〜0.5%に出現し、わが国では50万から100万人の患者が推定されている。 【アセスメントの視点】 てんかんの臨床は精神科だけでなく、小児科、脳外科、神経内科と多分野にわたっている。 精神科での入院治療は発作を抑制するために薬物の適量を決めるため、あるいは、精神症状が活発なため家庭や職場での不適応の原因になっている場合などがある。 入院生活を通して患者がてんかんに対する正しい知識を身につけ、その治療法、長期の療養に対する展望をもって前向きに生活できるよう援助することも看護者の役割である。 てんかんの症状は、その個人に一定した発作と合併症により異なるので一人一人の特徴、問題性を個別に理解、把握して対応しなければならない。 【症状の特徴】 A.単純部分発作 B.複雑部分発作 C.全般発作 D.特殊なてんかん 主たる症状は発作である。 その個人に一定した発作型がある場合もあるし、発作型が変化することもある。 発作の時間は数秒から数分間の短時間である。 発作は大きく分けて全般発作と部分発作に分かれる。 全般発作は臨床的に発作が全身左右対称性にみられるもので、意識が突然に消失する。 脳波上は発作波が全域に対称性、同期性に出現する。 部分発作は意識が保たれている時を単純部分発作、意識が混濁している時を複雑部分発作と呼ぶ。 A.単純部分発作 1)運動発作 焦点運動発作、運動性ジャクソン型発作、回転発作、姿勢発作等がある。 焦点発作は大脳皮質の一部の病変部からおきる発作で身体部分の筋のけいれんがおきたり(例えば顔、手などの筋)、痺れ、疼痛といった知覚異常が発作性におきる。 けいれんが限局せず手、腕、下肢と対応する一側の身体部分につぎつぎ拡大していく発作をジャクソン型発作という。 全身けいれんに至れば意識は消失する。 2)身体性感覚発作 後中心回の知覚領の病巣からその対応部の身体に痺れ感、熱感、冷感などが発作的に生じるもの。 3)特殊感覚発作 視覚、聴覚、嗅覚、味覚などの特殊感覚の皮質中枢の病巣によるもので要素的な幻覚発作をおこしたり眩暈発作もみられる。 4)自律神経発作 自律神経の中枢である間脳などの病巣により悪心、嘔吐、腹痛、頭痛、胸部圧迫感、発汗などの自律神経症状を発作的に示す。 5)精神発作 発作性に体験する異常体験の出現する発作である。 錯乱、幻視、恐怖感、既視感など多彩な異常体験が含まれる。 B.複雑部分発作 側頭葉に病巣がある側頭葉てんかんに多くみられる発作である。 意識障害を伴う部分発作の後に健忘を残す。 従来の精神運動発作とほぼ同様と考えてよい。 1)意識減損発作 一瞬ボーとしたりもうろう状態となる。 2)自動症 意識混濁とともに自動性行動を行う。 行動、動作としては一応まとまっているが、その場の状況にそぐわない目的性を欠いた行動が自動的に出現する。 C.全般発作 1)強直・間代発作 突然意識消失をきたし、全身のけいれん発作をおこす。 けいれんは全身の筋肉が強直する強直性けいれんが数秒から10数秒続く。 次いで全身の筋肉の律動的な収縮と弛緩を繰り返す間代性けいれんが数10秒続く。 発作が引き続き起きることがありこれを重複発作という。 2)ミオクロニー発作 突然起こる短時間の衝撃様筋収縮である。 全般性あるいは顔面、体幹、四肢の一つまたはいくつかの筋群に限局されることもある。 入眠時、覚醒時に生じやすい。 (ミオクローヌスてんかんとは異なる) 3)欠伸発作(小発作) 突然2〜3秒から10秒前後姿勢は変わらず急に意識喪失をきたす発作でけいれんはない。 女子に多く、幼児から学童期に発病し、20歳頃には消失するのが一般的である。 D.特殊なてんかん 1)ウエスト症候群 点頭てんかん、乳幼児けい屈発作ともよばれ、生後4〜8ケ月の乳幼児に発病する。 発作像は、ミオクロニー型が基本でこれに強直性、脱力型、あるいはこれらに混合がおこる。 精神発達遅滞を70〜95%合併する。 2)レノックス症候群 発作は強直性れん縮を中核とする。 非定形欠伸、ミオクローヌス、脱力などの小発作が混在する。 発作は重篤・頻発で周期的に群発する。 幼児期に発病することが多く、精神発達遅滞を合併する。 3)ミオクローヌスてんかん ミオクロニー攣縮や大発作がみられ、20歳前後で死の転帰をとる予後不良のもの。 E.発作以外の精神症状 1)興奮やもうろう状態などの意識変容 2)周期的不機嫌や抑うつ状態 3)幻覚、妄想状態 4)粘着性、爆発性などの性格障害 【検査】 EEG CT MRI 薬剤の血中濃度測定(ルーチン検査の一部に組み入れられることが多い) 【治療】 原則として薬物療法により発作をおさえる対症療法である。 治療後の寛解率が高い疾患でもある。 てんかん発作の薬物療法は発作型の診断により至適薬剤の選択や服用量が決められるが、最近は単剤投与が勧められている。 難治性てんかんに対しては、脳外科的治療の有効性も近年知られている。 けいれん発作が終わり、呼吸が再開され、安定するまでの間、手を離さず固定のままいることが必要である。 呼吸が再開され安定するまでその姿勢を固持し、呼吸が安定すればそっと手を離す。 意識がすぐ戻ることも多いが、睡眠に移行したり、もうろう状態に移行することもあるので患者の安全保持につとめる。 B.その他の発作 欠伸発作に対しては特別な看護援助は必要なく観察と見守りで十分である。 後屈欠伸や脱力発作などに対しては発作の型や時間の観察、患者の保護・安全が必要。 精神発作に対しては患者の不安の軽減につとめる。 発作重積は呼吸障害、循環障害、脳浮腫、発熱、脳の酸素欠乏をきたし生命に危険であるため敏速な救急処置が必要である、バイタルサインのチェック、ジアゼパムなどの静脈内注射、気道の確保、酸素吸入、などが諸検査と同時進行でなされる。 発作後のもうろう状態では患者の安全に気をつける。 2)てんかん患者とのかかわり方 てんかん性性格障害として粘着性、易刺激性、爆発性、頑迷などがいわれている。 しかしこれらは、てんかんに特異的なものではなく、心理社会的要因や薬剤など様々な因子の複合作用とする考えが一般的である。 看護面ではささいなことで他患と衝突したり容易に興奮することがみられる。 そのような時には看護者の適切な介入調整が必要である。 また独特のまわりくどい訴えに対しても時間を十分にとり患者の気の済むまで話させることがコツである。 看護者間で態度の統一をはかり、患者の感情を受け止めることが必要である。 出来ない約束や曖昧な返事をしないことが肝要である。 不満やいらだちのもとになっている心的エネルギーを発散させるため、レクリエーションへの参加なども大切である。 3)服薬の必要性について 抗てんかん薬の長期にわたる規則的な服用は、患者にとっても家族にとってもストレスである。 てんかん患者は発作間欠期には自覚的な苦痛を感じることは少ないし、発作時も意識消失のため自分の病気に対し病識をもつことが難しい。 しかし、服用回数や服薬量について、医師と十分に話し合い納得して服薬にのぞめるよう患者の理解力にそって服薬援助をしなくてはならない。 水泳を含むスポーツ、旅行などは服薬していれば問題ない。 発症年齢と発達の関係を考慮した対応ができるよう家族へのサポートが必要である。 職業選択は患者の病状、職種、患者個人の適正によりなされる。 発作や重複障害がない場合はほとんど就職できている。 社会的偏見の克服と患者家族自らの偏見も克服していかなければいけない。 病気自体が結婚生活に与える悪影響は他の疾患と同様であるが、発作、知能障害、性格障害が問題となることがある。 妊娠に際しては主治医と相談して治療を継続することが重要である。 できるだけ飲まないように説得する。 コーヒー、コーラ、その他の飲料は刺激性や習慣性を考慮して多量にならないよう注意する。 タバコはよくない。 頑固な便秘は発作防止の上からもよくないのでバランスのとれた消化吸収のよい食事にする。 また、融通がきかず訴えもくどいが、真意をくみとる誠意を見せて接し、自尊心を傷つけず説得することが大切である。 発作は突然どんな場所でも起こり、意識の消失から朦朧状態を起こすこともあるため、外傷など二次的障害を起こす可能性がある。 危険のないように対処すると共に、発作の因子を避けるよう注意が必要である。 不安の軽減をはかり、服薬継続、病識の理解が得られるよう指導する。 必要に応じて確実な抑制を行う。 ・衣類による圧迫を避けるため、ベルトなどはゆるめる。 ・固く口を閉じている場合は無理に開口させないが、開口している場合は舌を噛むのを防ぐため、 ガーゼを巻いた舌圧子、またはタオル、 ハンカチ等を口腔内に、挿入するか、下顎をおさえる。 ・必要時には四肢を軽く押さえる。 無理には押さえない。 ・全身痙攣終了時気道を確保するため肩枕を入れるか、または顔を横に向ける。 ・尿失禁があれば処理をする。 患者のプライバシーは守る。 ・意識が回復するまではできるだけ付き添う。 ・医師に報告し、対処する。 2.光や音による過度の刺激は避ける。 3.規則正しい生活習慣づくりを行う。 4.服薬を確実に行う。 2.日常生活上問題となることがあれば改善できるよう指導する。 3.発作後はできるだけ安静臥床を守るよう指導する。 #2.呼吸パターンの変調 &・効果的な呼吸パターンが維持される。 2.ジアゼパムを投与した場合は呼吸抑制に注意する。 3.必要に応じ、医師の指示に基づき酸素吸入を行う。 #3.合併症の危険性:神経障害 &・発作が抑制できる。 2.服薬を確実に行う。 3.光や音の過度の刺激を避けるため、環境の整備に努める。 4.規則正しい生活習慣づくりをする。 2.前兆、前駆症状があった場合は、適切な処置がとれるよう指導する。 3.日常生活上問題となることがあれば改善できるよう指導する #4.不安 &・不安を表現でき、できるだけ安定した状態で日常生活が送れる。 不安は自我の機能の衰弱を示す危険信号である。 2.患者に積極的な関心を示し、否定的な批判は避ける。 また、過剰な刺激を取り除き、安全感のもてる環境を提供する。 3.患者の不安や苦痛を理解し、安楽を提供する。 共感することが大切。 4.患者の能力を活用する。 患者の健康な側面を活性化し、できることは可能な限りさせて自我自律性を高める。 5.患者のプライドを傷つけないようにしながら、パーソナリティスタイルを刺激して、 患者の性格特性を調整する。 6.不安が減少して心的エネルギーの消費が少なくなれば、不安の原因の理解を助け、 問題解決技術と適応規制を補強する。 #5.社会的相互作用の障害 &・社会性に問題があることを認めることができる。 ・効果的な対人関係能力を見いだすことができる。 ・患者の問題を指摘するより、その問題をどう解決するのか、現実検討を助けながら一緒に考える。 ・欲求をどう充足できるか、どう我慢できるかを話し合い、欲求不満の耐性を高める。 3.健康な側面を活性化することによって、心的エネルギーを賦活して活動性を高める。 ・適切な気分転換活動を日課に取り入れ、積極的に支援する。 また、対人関係能力を高めるためのトレーニングを行い、問題解決能力、適応規制、感受性、表現力を補強する。 #6.家族機能の変調 &・家族が自分の感情や期待を表現できる。 ・患者の回復プロセスに自分達が参与できる役割を自覚し、遂行できる。 ・家族が問題解決に対する自律機能を取り戻すことができる。 ・家族の構造 ・家族の状況(家族が抱えている問題と資源、家族間の境界) ・患者理解(症状に対する理解を含む) ・価値観、期待、患者への感情 ・問題解決技術 ・防衛規制 ・依存性 ・感受性 ・現実検討能力 ・欲求不満の耐性 ・感情保持能力 ・表現力 ・責任遂行能力 ・患者の対応へのとまどい ・サポート力とサポートシステムの活用能力 ・家族間の力関係と相互作用 ・患者の回復のプロセスを阻害する因子 これらの観察項目から、患者を含めた家族間の力関係と相互作用、家族の能力と資源をアセスメントする。 2.家族の表現を促進し、家族の価値観や期待、感情の明確化を助ける。 3.家族が患者の病状や反応を理解できるように援助する。 4.家族が問題解決に対する自律機能を取り戻せるように援助する。 家族が自分達で考えて問題に対処し、自分達なりの見通しをもって相談できるように、家族の自我自律性を活性化する助けをする。 できるだけ面会に来ること。 家庭では積極的に患者の話をすることを勧め、患者の入退院によって家族システムの変化や同様が起きないように、患者を含めた家族システムを維持する流れを支援する。 2.家族にサポートシステムの必要性を教示し、協力を求める。

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症候 性 てんかん と は

どんな病気か 症候性てんかんは、その原因となる基礎疾患が脳にあり、そのために脳内の特定の部位に電気的な異常・過剰放電が起こる病気です。 症候性てんかんには部分に属するものと、全般に属するものがありますが、ほとんどは部分に属するもので、その発作は脳の部分的な病変による部分的な電気的異常から起こると考えられます。 原因は何か 小児期に発症する症候性てんかんの原因としては、 先天性奇形 せんてんせいきけい 、出産時およびその前後の異常による 脳損傷 のうそんしょう 、新生児・乳児期の頭部外傷や脳の感染症( ずいまくえん 、脳炎)、 遺伝性代謝異常症 いでんせいたいしゃいじょうしょう があります。 成人になってみられる症候性てんかんの原因としては、、 のうしゅよう 、頭部外傷やのような神経変性疾患があります。 症状の現れ方 脳の限られた部位に生じる異常な電気的放電は、脳のどの部位にでも起こる可能性があります。 そのため異常な電気放電が始まる部位により、 前頭葉 ぜんとうよう 、 側頭葉 そくとうよう 、 頭頂葉 とうちょうよう 、 後頭葉 こうとうよう てんかんの4つに分けられます。 頻度が高いのは前頭葉の運動を司る部位から始まる運動発作、頭頂葉の感覚を司る部位から始まる感覚発作、それに感情・行動のはたらきが集まっている側頭葉内側底面から始まる自律神経発作と精神発作です。 これらにはしばしば意識障害が合併します。 とくに精神発作では意識混濁、夢遊状態、認知障害、恐怖・ 驚愕 きょうがく を示す感情障害が発作中にみられることがあり、これらの発作は複雑部分発作と呼ばれます。 この発作は治療に反応しにくく、難治性てんかんの大部分を占める発作型です。 これらの部分発作でもあまりに過剰な異常放電が脳中心部に到達すると、そこから大脳の全般に電気変化が広がり、二次的に全身のけいれんを起こすこともしばしばあります。 検査と診断 診断は、詳しい神経学的診察で脳異常が脳の特定部位に限られることを診断し、さらに脳波を記録してその電気的異常の発生する場所を確認します。 場所がわかれば、そこを目標にしてCTやMRIなどの画像診断を行い、病変の部位だけでなく、その性質(脳の傷か腫瘍か奇形かなど)をも診断して正しい治療を行います。 症候性てんかんの画像診断にはMRIのほうがCTに比べ優れていることを示す証拠があります。 ほかの疾患と区別するには脳波検査が不可欠で、特異な脳波変化があることにより、 いっかせいのうきょけつほっさ や失神と簡単に区別されます。 治療の方法 腫瘍などの脳病変を除去すべき場合には、外科的に腫瘍の摘除を行いますが、それ以外は一般に薬物治療を行います。 発作の開始が左右いずれかに限られた部分発作からなる症候性てんかんには、カルバマゼピン(テグレトール)が第一選択薬としてすすめられ、もし副作用で服用できない時には、第二選択薬としてフェニトイン(アレビアチン)が、さらにそれも服用できないときにはバルプロ酸ナトリウム(デパケン)が使われます。 難治のてんかんでは、外科的治療を考える前に、新規の抗てんかん薬であるトピラマート(トピナ)やラモトリジン(ラミクタール)、さらにゾニサミドやクロバザムといった薬を試みるべきですが、これらの薬を十分量用いて5年以上治療してもなお、てんかん発作が週1回以上起こる難治性てんかん(側頭葉てんかん)には、薬物療法より外科的治療が推奨されるので、てんかん専門医に相談してみてください。 病気に気づいたらどうする 発作に気づいた場合にはできるだけ早く専門医の診察を受けます。 症候性てんかんの場合には、その原因となる疾患についても検査をしてもらい、病気の予後に関して十分に医師から聞いたうえで、最も適切な治療を受けてください。 廣瀨 源二郎 出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」 六訂版 家庭医学大全科について.

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てんかん(小児てんかん)について、発作の種類、原因、治療法、日常生活の留意点など

症候 性 てんかん と は

てんかんとは てんかんは、 繰り返し発作を起こす脳の病気で、年齢や性別に関係なく発病します。 発作は、手足のけいれん、手足の硬直、意識の消失など、その他にも様々なものがあります。 ただし、一人でたくさんの症状を示すことはなく、同じものとなることがほとんどです。 子どものてんかん(小児てんかん) 子どもに発症するてんかんにも、様々な種類や症状があります。 成長とともに治癒していくものもあれば、完治することが難しいものもあります。 子どものてんかんについては、 1歳までに発病することが多いといわれています。 子どものてんかんに対する治療は、家族の協力がとても大切となります。 長期にわたって治療を行うこととなりますので、医師や学校と協力しながら、子どもが普通に日常生活を送れるような環境を作ってあげることが必要です。 スポンサードリンク てんかんの原因・種類 てんかんは、原因と発作の型によって、大きく4つに分類されます。 原因の分類として、次の2つがあります。 特発性てんかん(原因が特定できないもの)• 症候性てんかん(なんらかの原因が特定できるもの) また、発作型の分類として、次の2つに分類されます。 全般てんかん• 部分てんかん それぞれの組み合わせがあり、次のように呼ばれます。 症候性全般てんかん• 症候性部分てんかん• 特発性全般てんかん• 特発性部分てんかん 子どものてんかんにおいては、 症候性全般てんかんが最も多く、その他に特発性全般てんかんや特発性部分てんかんがみられます。 てんかんの原因による分類 原因の分類である「症候性てんかん」と「特発性てんかん」の特徴は次のようになります。 症候性てんかん 子どもの症候性てんかんは、 先天的な脳の損傷や先天性代謝異常、先天性奇形などが原因となって起こるてんかんです。 お母さんのお腹の中にいる間や、分娩時などに大脳の一部が損傷し、それが原因となって発作を起こすことが多いといわれています。 この場合、多くは3歳くらいまでに、てんかん発作が生じます。 なお、乳幼児に多く発症しますが、先進国では医療の進歩により減少しています。 成人以降の症候性てんかんは、脳腫瘍、アルツハイマー病などが原因となります。 症候性てんかんは、脳の一部の異常により発作が起こる「部分てんかん」が多くなります。 中でも、 脳の運動を担う部分から発する運動発作、感覚を担う部分から発する感覚発作などが多くなります。 特発性てんかん 特発性てんかんは、赤ちゃんの時期に発症するものや、5歳から10歳ころに発症するものがあります。 特発性てんかんは適切な治療により、早期に回復していくこともあれば、治療が遅れて長期間続いてしまうこともあります。 特発性てんかんの原因は不明で、CTなどで脳の検査を行っても、異常は発見されません。 発作が起こりやすいことや、遺伝的な要素が関係していると考えられ(てんかんそのものが遺伝するわけではありません)、 ある年齢で発作が出現し、一定の年月がたつと発作回数が減少し、発作が起こらなくなることもあります。 てんかんの発作型による分類 発作型の分類である「全般てんかん」と「部分てんかん」の特徴は次のようになります。 全般てんかん 発作のはじめから、脳全体に異常が現れるもので、 発作が現れると最初から意識がなくなるという特徴があります。 部分てんかん 部分てんかんとは、脳のある部分から始まる発作を伴います。 けいれんなどが身体の一部で始まり、それが他の場所へ広がっていくこともあります。 また、腹痛・下痢などの自律神経症状が発作として現れることもあります。 てんかんの症状 てんかんの発作には、手足の激しいけいれん、体の一部分がぴくぴく動くもの、意識がぼんやりするなど、様々なものがあります。 てんかんについて、主な症状を記載しておきます。 部分発作 部分てんかんの発作のことで、脳の一部の限定された場所に過剰な電気的興奮が起こる発作です。 部分発作は、 意識障害が伴う複雑部分発作と、意識がはっきりしている単純部分発作に分けることができます。 また、部分発作の中には、脳の限定された場所から始まって、大脳全体に広がっていくものもあります。 単純部分発作 発作の間も意識があり、 本人は自分の発作の症状を憶えています。 脳の興奮状態が起きる場所によって、運動機能の発作(手足や顔がつっぱり、ねじれ、けいれん、回転する等)、視覚や聴覚の発作(光や色が見える、虫が飛んでいるように見える、話し声が聞こえる等)、自律神経の発作(頭痛や吐き気等)などがみられます。 複雑部分発作 複雑部分発作では、全身のけいれんは起こりません。 意識がしだいになくなり、周囲の状況がわからなくなります。 また、記憶障害がみられますが、意識障害中に倒れることはほとんどありません。 急に動作が止まったり、ボーっとなったり(意識減損)や、フラフラと歩き回ったり、手を叩いたり、口をモグモグさせるといった症状がみられます。 発作が出ている時間は短いのですが、回数が多くなります。 全般発作 大脳の両側に渡って過剰な興奮が起こる発作です。 発作時には、 ほとんどの場合、意識がなくなります。 強直間代発作 突然発症して、意識を失い、大きな声を上げて強直けいれんを起こします。 その後、一定の間隔でがくがくと身体を動かす発作へと移行します。 発作は1分程度で、発作後は、自然睡眠と呼ばれる 1時間程度の睡眠をすることや、頭痛や嘔吐などの症状が見られることもありますが、その後は正常に戻ります。 また、発作直後は意識がもうろうとしますので、その間に転んだり、何かにぶつかったりするなどの事故に注意する必要があります。 脱力発作 全身の筋肉の緊張が低下して倒れてしまう発作です。 発作時間は数秒以内と短いため、発作が起きていることに気づかないことがあります。 欠神発作 けいれんや、倒れたりする発作ではありませんが、数十秒間にわたり意識がなくなる発作です。 話をしたり、何かをしているときに、突然意識がなくなりますので、注意力や集中力がないと周囲から誤解されることがあります。 小学生以降の子どもにみられ、特に女児に多い発作です。 ミオクロニー発作 全身や手足の一部分の筋肉が一瞬ピクッとする発作です。 瞬間的な症状のため、自覚することが少ない発作です。 症状が大きい場合は、転倒したり、持っている物を投げたりすることもあります。 光で誘発されたり、寝起きや寝入りに起こりやすい傾向があります。 てんかんの診断・検査 脳の活動をみるために脳波の検査を行います。 頭につけた電極で、脳の中で発生している電気の流れを確認します。 頭にいくつかの電極をつけて寝ているだけでの検査なので、小さな子どもでも検査を受けることができます。 脳波の検査は30分間ほどかかります。 検査中はじっとしてなければいけません。 検査の間は寝ている方がいいので、 昼寝をさせないで検査を受けるなど、工夫するといいでしょう。 検査の恐怖心から動いてしまう場合、眠り薬を使うこともあります。 また、脳波の検査と併せて、脳の奇形や血管の異常を見る検査や、頭部のCT検査、脳の血管を見る「MRI血管撮影」などにより、てんかん以外の病気の可能性についても検査していきます。 診断において最も大切なのが問診です。 正しく医師に診断してもらうためには、 発作の様子を詳しく把握して説明することが大切です。 子どもに発作が起きているときに、冷静にその症状を把握することは難しいかもしれませんが、できるだけ正確に把握するようにします。 てんかんの治療 てんかんの治療は、基本的に 抗てんかん薬により、けいれんや意識の消失などの発作を抑えるものとなります。 抗てんかん薬は、てんかんの種類によって、使用する薬が異なります。 また、 有効な薬の量は、採血で血液中の薬の濃度をはかることによって判断することになります。 血中濃度にもとづいて医師が判断しますので、医師の指示に従い、発作の型に適した薬を、適切な分量だけ使用することが大切です。 一般に子どもは薬の分解・排泄の速度が早いため、成人よりも薬の量は多くなります。 子どもは成長に伴い身長や体重が増えていくため、体重や血中濃度を定期的に測定しながら、医師に薬の量を調節してもらう必要があります。 また、 風邪薬などと一緒に飲むと血中濃度が変化することがあります。 血中濃度が下がると発作が起こりやすくことがあり、血中濃度が上がると副作用が出やすくなるので、他の薬を飲むときには、必ず医師に相談してください。 てんかん治療の終結(抗てんかん薬をやめられる場合) 子どもの特発性の強直間代発作や欠神発作、側頭部に発作波をもつ良性てんかんなどは、 ある年齢(思春期頃)になると発作がなくなり、抗てんかん薬をやめることが可能なこともあります。 しかし、症候性の部分てんかんでは、長期に渡って抗てんかん薬を続けることが多くなります。 抗てんかん薬をやめる目安 発作が3年以上なく(成人で5年以上)、脳波検査で2年以上の間に異常がない場合、抗てんかん薬の中止を考慮します(てんかんの種類で目安となる年数は異なってきます)。 医師が薬の中止が可能であると判断すれば、3か月から6か月かけて、薬の量を減らしていきます。 抗てんかん薬をやめた後の再発 抗てんかん薬を中止した後に、発作が再発する可能性は、 中止後3年以内が多いといわれています。 したがって、抗てんかん薬を中止した後も定期的に、検査する必要があります。 薬を中止した後に、発作の再発がなければ、てんかんが治癒したといえます。 スポンサードリンク てんかんに対する医療費等の補助 てんかんの人は、その状態などによって、 医療費等の補助を受けることや、身体障害者手帳、療育手帳などの交付を受けることができます。 お住まいの市町村へ問い合わせて確認してください。 日常生活で気をつけること ある刺激や出来事によって、てんかんの発作が起きる場合、その刺激や出来事を発作の誘発因子といいます。 また、発作が起こりやすい状況を、発作の助長因子といいます。 生活の上では助長因子を減らすことが大切になります。 助長因子• 小学生の低学年 : 発熱、入浴など• 小学生高学年以降: 睡眠不足、疲れ、ストレス、感情の変化、月経など てんかんの子どもさんに対して注意すること てんかんだからといって、発作ばかりに目を奪われないよう、育てていくことが大切です。 てんかん治療や発作などを優先すると、その他の多くの成長や発達の部分がおろそかになってしまいます。 てんかん発作への注意は必要ですが、過保護にはせず、てんかんのない子と同様に育てていくことが必要です。 学校生活について 毎日の生活を 規則正しく、早寝・早起きをすることで発作は起こりにくくなるといわれています。 学校などにおいては、クラス替え、運動会、学習発表会、試験などの精神的な緊張や疲れが出やすい時期には注意が必要です。 学校へは事前にてんかんのことを相談し、てんかん発作が起きた場合の対処などについて備えておく必要があります。 テレビゲーム・テレビについて テレビゲーム、テレビをみている最中に発作を起こすことがあります。 ほとんどの場合、点滅する光に対して光過敏性がありますので、脳波検査でチェックすることが可能です。 光過敏性のない場合は、テレビゲームやテレビに神経質になることはありませんが、睡眠不足や疲れは発作の助長因子にもなりますので、テレビゲームはほどほどがいいでしょう。 光過敏性があってもテレビ見る際に、部屋を明るくして、TV画面より3m以上離れ、短時間の視聴にすれば、あまり問題はありません。 また、抗てんかん薬による光過敏性の抑制も可能です。 看護師からひとこと てんかんは主に、けいれんが起こる病気ですが、中には間違えられやすい病気があります。 例としては、泣き入りひきつけ(乳幼児が激しく泣いたあとに、息が突然とまり、顔色も真っ青になり、意識を失い、手足のふるえがみられる)、熱性けいれん(発熱時、38度以上の熱で、全身をこわばらせたけいれんがおよそ5分みられ、小児に最も多いけいれん)があります。 これらと混合しないように、注意深い観察が必要となります。 スポンサードリンク まとめ• てんかんは、発作を繰り返す脳の病気で、年齢や性別に関係なく発病します。 原因と発作の型によって、症候性全般てんかん、症候性部分てんかん、特発性全般てんかん、特発性部分てんかんの4つに分類されます。 子どものてんかんにおいては、症候性全般てんかんが最も多くなります。 子どもに多いてんかんの発作は、症候性全般てんかんの一種である欠神発作となります。 欠神発作は、倒れるようなことがありませんが、突然数十秒間にわたり意識がなくなります。 小学生以降の子どもにみられ、特に女児に多い発作です。 診断には、問診が重要となります。 発作の状況などをきちんと医師に伝える必要があります。 治療は基本的に抗てんかん薬により行います。 抗てんかん薬は、てんかんの種類や本人の体重などにより、薬の種類や薬の量が決まります。 医師の指示に従い、適正に薬を使用しなければいけません。 医療費の補助や、てんかんの重度により療育手帳などの適用をうけることができます。 (詳しい内容は、お住まいの市町村へ問い合わせてください。 日常生活においては、てんかん発作を助長させる助長因子を減らすことが大切です。 子どもの特発性てんかんは、ある年齢(思春期頃)になると発作がなくなり、抗てんかん薬をやめることが可能な場合があります。

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